「女義経」としての小池知事と五輪問題での軽い懸念

2016年10月21日 20:00
小池&バッハ

バッハ会長との会談に望んだ小池氏(都庁サイトより;編集部)

先週、フジテレビのバイキングという番組で小池知事を始めとする女性政治家についてお話しする機会があった。

そのときに「小池さんを武将にたとえれば,源義経だ」と申し上げた。一ノ谷の戦いで鵯越して平家の意表をついて予想外の勝利を収めたことを例にとって、まさかそんなことやらないだろうという思い切った作戦で相手を倒すのに抜群の才能があるというようなことをいった。

(そうしたら、司会の坂上忍さんからは、義経の鵯越は視聴者に分かりにくいので解説をといわれて、なるほど、若い人は知らないかもと納得したというのは横に置いていうのだが)そういう奇襲作戦は、やはり、相手によって、問題によってはうまくいかないことがあることを自覚するのも大事だと思う。

たとえば、森喜朗氏や石原慎太郎氏が相手なら,それで良い。しかし、IOC相手にそれが使えるかである。向こうにしてみれば、日本の世論なんてどうでもいいのである。

また、彼らは競技団体などの利益を図る責任がある。だから、そう簡単に費用削減に役立つからいいでしょうといわれても困るはずだ。

また、一般論として、個人としての信頼関係も大事である。舛添前知事は、バッハ会長との初対面で、バイエルン訛りのドイツ語で話して心をわしづかみにした。あるいは、バッハ会長は今回も『同席した来賓の名前を挙げた際「中でもミスターヨシロウは私の弟と呼んだ方がいいのかもしれない」と“兄弟船”といわんばかりの親密ぶりを口にした』と報じられているが、正論を吐けばいいというものでないし、あまりIOCと協議する前にしゃべりすぎても相手の面子をつぶすことになりかねない。

さらに、オリンピックはIOCが運営について強い権限を持っているから、競技時間、入場券の割り当てなどいろんな意味で、日本に好ましい運営と、あまり配慮をしない運営でさじ加減をつけることも可能である。

そのあたりウェイトリフティングの連盟会長もつとめてきた小池知事には釈迦に説法だろうが、少し気がかりな気もする。また、世論の後押しがあればうまくいく話もあるがそういうものでもない話もある。

私はアゴラでも都知事選挙の時に小池支持で論陣を張ったのだから、その支持率が高いのは嬉しいが、あまりものブームに、ちょっと贔屓の引き倒しにならないか心配な気もしている今日この頃だ。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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