シルクロードのルーツは中央線沿線小金井の西あたり

2016年11月22日 06:00
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写真左が久保田早紀(久米小百合)氏、右が水越

皆さまは、久保田早紀という、シンガーソングライターを知っているだろうか。『異邦人』の大ヒットが有名である。この曲をカバーしたミュージシャンは非常に多い。一部を紹介すると、中森明菜、徳永英明、稲垣潤一、ZARD、吉井和哉、原田知世などがカバーを出している。現在は、久米小百合(以下、久米)として、教会でミュージックミショナリー(キリスト教音楽家)として活動をしている。

■中央線の西側にルーツは存在した

簡単に略歴を紹介したい。共立女子短大の学生時に、1978年「ミス・セブンティーンコンテスト」をシンガーソングライターのコンテストと間違い、自らの曲を録音したカセットテープを送ってしまう。ところが、これが担当ディレクターの目にとまり、デビューのきっかけにつながる。『異邦人』(CBSソニー)の大ヒットは多くの人が知るところだろう。

今回は、久米が水越浩幸(以下、水越)が運営する動画チャンネル「メディカツ」に出演した。その際のエピソードが興味深いのでルポルタージュでお送りしたい。

―「この度は、お忙しいところ、ご出演有難うございます。さっそくお聞きしたいのですが、『異邦人』のレコードジャケットはどちらでロケをされて撮影したのですか。また、音楽に親しむきっかけは何だったのですか?」(水越)

「ジャケット写真は、吉祥寺のサムタイムというライブハウスで撮影しました。ステージの横か後ろだったと思います。音楽のきっかけですが、母親が、男の子が生まれたらバイオリン、女の子が生まれたらクラッシックピアノと決めていたようです。」(久米)

―「なるほど。『異邦人』の誕生にはエピソードがあるそうですが。」(水越)

「実は中央線に乗りながら誕生した曲なのです。小金井より西に差しかかると、当時は空き地がたくさんありました。電車から子供が鬼ごっこをしている風景が目にとまって『子供たちが 空に向かい 両手をひろげ』という歌詞が出来上がりました。」(久米)

―「驚きました!中央線に乗りながらですか?」(水越さん)

「普段はメロディからつくるのですが歌詞が先に浮かびました。あまりに単調な曲だったので、ピアノではなく、ギターを弾きながら曲の原型をつくりました。」(久米)

―「異邦人のルーツが中央線沿線とは。ちなみに、いまは、教会でミュージックミショナリーとして活動をされていますが、どのような経緯でたどり着いたのでしょうか?」(水越)

「当時は、音楽番組が終わるとインタビューがありました。音楽誌、アイドル誌など様々です。そして必ず次のように聞かれます。『久保田さんの音楽のルーツを聞かせてください』『音楽のバックボーンはなんですか?』。それまでが普通の女子大生ですから、上手く答えられないのです。」(久米)

「私の音楽のルーツを探して、たどり着いたのがピアノと賛美歌でした。それが洗礼を受けたきっかけになりました。海外であれば、自分のフィロソフィーや音楽性を隠す必要は無かったでしょう。当時の日本では、音楽に信仰や哲学を持ち込むことは好ましくありませんでした。やりたいことをやるには、引退するしかありませんでした。」(同)

■ローマに日本人の教会を建てることが夢

―「いまの夢や、2020年の東京オリンピックに向けて考えていることがあれば教えてください。」(水越)

「イタリアには日本人の教会が1つしかありません。ミラノにはありますがローマにはありません。私が生きている間に実現できるかは分かりませんが、ローマにできたらいいなと思っています。また、オリンピックには、色んな国の人が来ると思います。日曜日は教会に行く人のために地図を用意するなどお手伝いしたいと思います。」(久米)

―「本日は、有難うございました。」(水越)

なるほど!『異邦人』のルーツは中央線沿線小金井の西あたりに存在した。久保田早紀に関心のある方には、この1枚をお勧めしたい。現在の久保田早紀(久米小百合)の活動を知ることができる。いまの季節にフィットしそうだ。

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尾藤克之
コラムニスト

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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