会社員に質問!あなたは他人の成功を祝福できるか

2016年12月11日 06:00
gyo

写真は講演前の後藤勇人氏。

他人の成功を喜ぶことは、いまは成功者の思考の一つとして考えられている。簡単なようでかなり難しい。人には妬みという感情があるからだ。あなたが営業部に所属していると仮定しよう。あなたと同僚のA君が部門の営業成績で1位、2位を争っている。そのようなときに、A君が大型受注を果たした。あなたはA君の受注を喜ぶことができるだろうか。

もしくは、営業成績でビリを争っていたとする。ビリになったら降格・減給・配置転換は確定的だ。そんなときに、A君が大型受注を果たした。あなたはA君の受注を喜ぶことができるだろうか。表面上ではつくろっていたとしても内心は穏やかではないだろう。一方、A君が失注したらどうだろうか。嬉しくはないだろうか。

後藤勇人(以下、後藤氏)は、美容室、日焼けサロン、ショットバーなどを経営する他、ギターのグレコで有名なフジゲン創業者の横内祐一郎氏の総合プロデュースをおこない、ブランド構築の専門家として認知されている。今回は、他人の成功を称えるマインドの重要性について聞いた。

■言うは易く行うは難し

私は社会人になってからコンサルティング会社でキャリアを積んできた。世界的に有名なファームで過ごしたこともある。コンサルティング会社は、一般的な企業とは異なり業績責任の比重が重い。成果が挙げれば役職も上がり報酬もうなぎ上りだ。しかし、仕事は個人事業主の集まりに近い。各々が独立しているので仕事で困っても助け合うことはない。

入社用資料には「他のコンサルタントはライバルだ」「ライバルを蹴落としても上にあがるべき」というスローガンが並んでいる。入社後もこのようなカルチャーが社内に根付いていた。社員も概ね同じような意識だったように思っている。

後藤氏はビジネスを進めるなかで、成功している人に共通するマインドがあると答える。それは「人の成功を喜ぶマインド」である。

「私のまわりの成功者といわれる人は、他人の成功を喜び祝福する傾向があります。以前、友人が企画していた仕事のテーマと、友人の知り合いが企画していた仕事のテーマの内容がかぶったことがありました。しかし、結果的には友人の知り合いがそのテーマで仕事を受託することになりました。」(後藤氏)

友人が、かなり前から準備していたのを知っていたので、さぞかし意気消沈していると考えていたのですが心配は無用でした。実際に会ったらまったく違っていたのです。

「彼は次のように言いました。『この企画は、私が長年あたためていた企画で実現したかったのですが、結果的には知り合いが受託しました。残念ですが、これは神様が決めたことですから、素直に知人の成功を祈念し応援しようと思います』。私は、それを聞いて、素晴らしい考え方だと感服しました。」(後藤氏)

「誰にでも、他人より自分がまず成功したいという気持ちが少なからずあるものです。自分の周りの人間が成功するということは、必ずしも他人ごとではありません。」(同)

後藤氏は、成功した人たちが、あなたを成功のステージに引き上げることの重要性を示唆している。このケースはどのように映るだろうか。

「あるところに、大学が同期の、W君とY君がいました。メディアに取上げられたことによって一躍有名になったW君が、親しいメディア関係者をY君に紹介しました。その結果、Y君もインタビューを受けてメディアに出演することができました。次にY君がW君に大型の商談を控えていると話したら、商談が上手くいくと評判の会員制ラウンジを紹介してくれた上に予約まで手配してくれました。」(後藤氏)

「Y君はW君から大物財界人が参加する会員制パーティに呼ばれました。パーティにはIT業界で話題のS社のA社長が来ていました。取り巻きが多く名刺交換に列をなしています。そのとき、A社長がY君に気がつきました。A社長はY君の元に歩み寄ります。そして、ひと言『先生お久しぶりです』。Y君はA社長の家庭教師をしていたのです。Y君はW君をA社長に紹介したところ、次の訪問と提案の機会をいただきました。」(同)

冗談ではなくこのようなケースはよくある話である。もし周りの人間がチャンスをつかんだときは、応援すべきなのだろう。応援された人は、必ずその応援をあなたに返してくれる。これはビジネスの鉄則なのかも知れない。

■正しいマインドで成功に導く

多くの場合、理屈では分かっていても他者の成功を喜ぶことは難しい。これは、自分が所有していないものを他人が所有していないときに発生する感情だ。例えば、お金にひっ迫しているときにお金持をみたら羨ましいと思うだろう。もしあなたがさらに上を目指すなら正しいマインドを持つ必要がある。

後藤氏は次のようにも述べている。「他人の成功を喜ぶことで、必然的に、相手からも応援をもらえることができるものです。」マインドがビジネスに大きな影響を及ぼすことを覚えておきたい。

参考著書
結果を出し続けている人が朝やること』(あさ出版)

尾藤克之
コラムニスト

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アゴラ出版道場、第1期の講座が11月12日(土)に修了しました。12月6日に「第3回アゴラ著者入門セミナー」を開催しました。「第4回アゴラ著者入門セミナー」は、来年、1月31日の開催予定です。

なお、第2期出版道場は、来春予定しています。

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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