口約束ではない「ギャンブル依存症対策法案」の実現を

2016年12月13日 15:00

いよいよ、今日参議院内閣委員会でIR法案が採決となるのか?

はたまた明日の本会議での決着となるのか?
IR(カジノ)法案が天王山を迎えるわけで、私と致しましても、ドキドキしながら見守っている次第です。

この法案、不思議なことに推進派、反対派ともに、「ギャンブル依存症対策が問題」とおっしゃっていて、普通は、推進派が「大丈夫」、反対派が「危険だ」と意見が分かれるものですが、どちらも「問題があることは分かっている」と見解を示している珍しい法案です。

で、ありながらこれまで一切対策は進んでおらず、下手をすれば賛成反対、お互いのただのアピールに使われるだけ使われて、目立たなくなれば、ポイ捨てされる可能性も充分あるのです。

ですから、私たちの本当の勝負デーは、明日ではなく、明日から先の日々となります。

法案が可決されるにせよ、否決されるにせよ、国会が終わってしまえば、議員の先生方、賛成派、反対派ごく一部の先生を除けば、ギャンブル依存症の事など忘れ去ることでしょう。

大騒ぎをしていたマスコミも、潮がひくようにこの問題を取り扱わなくなり、おそらく年末は「有馬記念」「賞金王」といった、公営ギャンブルのCMをバンバン流し、大きく掲載することでしょう。

パチンコは年末年始イベントを打ち、タレントを呼び、新聞に折り込みチラシを毎日のように入れることでしょう。

そう、このままでいけば、何事もなかったように、また、ギャンブル依存症対策は取り残されたままの、
「ギャンブル大国日本」としての日常が始まるのです。

貴闘力関や巨人軍の野球賭博事件の時も、バドミントン選手の闇カジノ事件の時も、一時的な大騒ぎにはなりましたが、結局何の対策も進まず、世間に忘れ去られてきたのが「ギャンブル依存症対策」なのです。

だから、私たちの本当の勝負はこれからです。
カジノができようができるまいが、ギャンブル依存症の問題は既に「ある」のです。
この問題の対策の仕組みを、今度こそ国に作って貰わねばなりません。

依存症シンポジウム

ギャンブル依存症対策を考えるシンポジウムに参加した筆者(右から3人目)と国会議員の皆さん

当会では12月9日に、「ギャンブル依存症対策を考える緊急シンポジウム」を開催しました=写真=。
その際に、日本維新の会の小沢鋭仁先生から、
「ギャンブル依存症の対策法を出せばいい。一緒に作りましょう。」

ギャンブル依存症問題考えるシンポジウム 与野党の国会議員も参加(FNN ニュース)

という大変嬉しいご提案を受けました。

これを受けてご参加頂いた先生方には、こんな風におっしゃって頂きました。

自由民主党 秋元司先生
「ギャンブル依存症対策を改めて今日は超党派で議論させて貰った。
(ギャンブル依存症対策)議員連盟については、
当然発起人として参加させて頂くのでご安心頂きたい。」

民進党 初鹿明博先生
「議員立法は各会派が一致しないと難しい。
超党派の議員連盟をうまく作っていったものは議員立法が通っていく。
(ギャンブル依存症対策議員連盟も)作られた時には当然参加させて頂く。」

公明党 秋野公造先生
「ギャンブル依存症対策が進まなかったのは、
各省庁を超えたものを作るのが難しいという事があったと思う。
超党派の英知をあわせて、なかなかうまくいかなかった仕組みづくりをしなくてはならない。
その際には当然協力させて頂く。」

日本維新の会 小沢鋭仁先生
「議連ができたらもちろん参加する。
大事なことは、政策論としてしっかり取り組むことだと思う。
政党の立場でモノを発言するという話ではなく、個人の政治家として、
これが正しいと思ったら参加していくべき。純粋に政策論としてやっていくべき。」

共産党 清水忠史先生
「ギャンブル依存症問題は全力で取り組みたい。
そのために国会議員になったみたいなもの。
できることは全部やらせて頂く!」

無所属 薬師寺みちよ先生
「前回(ギャンブル依存症対策)勉強会でお願いしたけれども、
なかなか集まって頂けなかった。
今回は、これだけ議論が盛り上がりましたので、一つ大きな前進なのかなと思っている。
次は議連という形にしていきたいと思っているので、宜しくお願い致します。」

と、このように反対される方は一人もおらず、
皆さんがギャンブル依存症対策法案の必要性を理解して下さり、
なおかつ尽力して下さるとお約束して下さいました。

いえ、ご参加頂いた先生方だけではありません。
現在全政党が「この問題の対策が必要」とおっしゃっているのです。

ですから、我々もこれからは逐一進捗を報告して参ります。
口だけでなく、自分のアピールのためでなく、本当に真摯に尽力して下さるのは、どの先生なのか?どこの政党なのか?自分たちの利益ではなく、社会の利益を考え足並みを揃えようと調整して下さるのは、
どこの政党の誰先生なのか?

・・・といったことを、これまで以上に、アゴラさんはじめ、
ブログやTwitter、Facebookなどで、
ガンガン発信していく所存です。

どうか、皆様方も私たちの発信を受けて、シェア、リツイートなど拡散して頂き、ギャンブル依存症対策推進のために応援して下さい。そして、次回選挙では、真摯に国民のためになって下さる先生を、選ぼうではありませんか!

私たちの本当の正念場はあす以降始まります。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。


編集部より:この記事は、一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2016年12月13日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。

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田中 紀子
一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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