敏腕ライター激白!神った文章を書くには妄想力を鍛えろ

2016年12月20日 06:00
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Photo-ACより

ビジネスパーソンと話をすると、意外にも文章を書くことを苦手にしている人が多いことに気がつく。今回は、『問題を解くだけで すらすら文章が書けるようになる本』(総合法令出版)の著者であり、フリーライターとして活動をしている、山口拓朗氏(以下、山口氏)に、上手な文章の書き方について聞いた。

■あなたの妄想力はどのレベル

早速だが、本記事の画像の女性の気持ちになりきって、りんごの試食記事を書いてもらいたい。独自の表現、どのような「りんご」かは自由に妄想して構わない。

「人物の印象や風景から読み取れる事実について、自由に妄想しながら表現しましょう(文体も自由です)。100字以上を目標に書いてみてください。妄想のポイントは、『どういう味?』『どういう食感?』『見た目は?』という具合に、さまざまな角度から自問することで妄想の扉が開かれます。」(山口氏)

「この作業では、文章作成に必要な妄想力が養われます。妄想したことを文字で表現するにはディテールの書き込みが必要になります。妄想を書くことは、ディテールの描写力アップにつながるのです。」(同)

<解答A>
赤い真ん丸のりんごがあります。大地から十分な栄養を受けて成長したようです。「これは美味しそう!」。ひと口食べて、その予感が現実のものとなりました。「美味しい!」。シャキっとした歯ごたえを得た瞬間に、深い甘みと、ほどよい酸昧がじわーっと口のなかに広がります。あまりの美味しさに「もうどうなってもいい!」とさえ思いました(笑)。

<解答B>
みずみずしい赤色が全体に広がっていて、手に持つとズシリと重たい。今朝、届いたもぎたての「りんご」です。りんごの蜜がこれほどおいしいとは……。こんなに美味しいりんごは久しぶりです。驚きすぎて、思わず笑みがこぼれます。もぐもぐと噛みながら「飲み込むのがもったいないなあ」と貧乏くさいことを考えてしまった。

あなたは、回答A、回答Bのどちらが好みだろうか。回答としてはどちらも正しい。文章は表現によって、様々な風景を描けることが理解できたのではないかと思う。

「盛り込んだのは、『視覚』『味覚』『食感』『食べた感想』などです。ひとつの方向からではなく、多方面から表現することによって、りんごの魅力が伝わりやすくなります。食べながら思ったことは?、誰に食べさせたい?、などの自問をどんどんくり返していきましょう。」(山口氏)

「解答例では触れていませんが、りんごを食べる女性の年齢、服装、場所などにフォーカスしても大丈夫です。画像から読み取れるエピソードを妄想してください。」(同)

妄想するには画像をあらゆる角度から俯瞰しなければいけない。俯瞰するにはイマジネーションを膨らませなければいけない。

■妄想力で文章に深みをもたせる

文章は伝えることが目的である。そのためには、「平易な表現」であることと、「わかりやすさ」は大切である。さらに、文章を書く人にとって妄想力は強力な武器になる。読む人の心を揺さぶる文章を書けたら素敵だとは思わないだろうか。

本書は単なるビジネス単行本ではない。冒頭のようなケーススタディがいくつも掲載されていて反復学習が可能だ。実践的なスキルを身に着けたい人にとってはおすすめといえよう。あなたも妄想力を鍛えてみたら?

尾藤克之
コラムニスト

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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