本文と行間 虫眼鏡と望遠鏡 

2017年01月03日 06:00

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年々、年末年始に熱くならないようにしている。この期間に踊らされても、消耗するだけだからだ。あまり何も考えずに、休む。まあ、初詣と、昔からやりとりをしている人を中心に年賀状は書いたのだが。おみくじはひかない。結果に一喜一憂したりするのも、極度に楽観するのも悲観するのも愚かだからだ。

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正月っぽい料理も食べない。実家から届いた、蟹や餅を楽しんではいるが。おせち料理は作ったことがないし、最近は買いもしない。今日もいつもと変わらずパスタを作った。

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まあ、楽しみといえば、バーゲンと古い友だちから届く年賀状くらいだろうか。今年のバーゲンは大当たりで良い出会いがいっぱいあった。人に言えないくらいお金を使い、沢山の服を買った。このジャケット、前から狙っていたのだ。出会った時から「お前、着こなせるのか」と挑発されている気分だった。

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先日も書いたとおり、「一年の計は元旦あり」なんて言って、意識高く計画を立てる奴はバカだと思っている。大人になったら、常に計画は動いているものであり。いや、昔は私にもそんな時代はあったけど。今はブレずに、やらなければならないことをやるだけだ。

とはいえ、年末年始というものは便利なもので。新聞や雑誌が振り返りと今後の展望に関する記事をまとめてくれる。立ち止まって考えるにはいい機会だ。私は、どんどん古い人間を目指している。情報収集のために、ネットを使わなくなってきている。新聞や雑誌というものは実に便利で。ネットは見出すとキリがないのだが、新聞や雑誌はせいぜい出ている数、読もうと思う数が決まっているもので。全国紙+気になる地方紙を読み比べれて、自分の頭で考えるとだいたい論点はわかる。雑誌もそうだ。

このビジネス誌の年末年始の特集は便利だ。いや、なんせ、多様な分野を様々なレベル感で書いている。正直、浅いページもある。しかし、これだけ読み比べると、やはり論点だとか、逆に言うと、各社がもっともらしく書いているようで、その行間に真相がありそうなことが見えてくるのである。

本文と行間。両方大事。

時に深く、時に軽薄に思いを巡らせる。別にこれだけでは真相はわからない。わかれば、株で大儲けなんかもできるかもしれない。しかし、ここで大事なのは、考えるというか、思いを巡らせるという行為そのものなのだ。頭の体操というか。いや、楽しいからそうしている。

ふと数年前に亡くなった先輩というか、まるで友人みたいな方の言葉を思い出した。「虫眼鏡と望遠鏡だ」物事は細かくみないといけないし、ちょっと距離を離して見なくてはならない。

当たり前といえば、当たり前だけど。

というわけで、今年も物事を様々な角度と深さで見ること、簡単に答を出さないことにこだわろう。

何かこう、希望が見えてきたよ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年1月2日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた常見氏に心より感謝申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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