仕事は「苦痛」なのか、それとも「喜び」なのか?

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本日の日本経済新聞の記事によれば、日本老年学会と日本老年医学会が高齢者の定義を「65歳以上」から「75歳以上」に引き上げるべきだと提言しているそうです。

現在高齢者とされている人のうち、「高齢者」は75歳~90歳までにして、65~74歳は「准高齢者」、90歳以上を「超高齢者」という分類する提案です。その背景には、日本人の若返りがあります。専門家によれば、医療の進歩や健康意識の高まりで、現在の高齢者は10~20年前に比べ5~10歳若返った状態だそうです。つまり、今の60歳の人は昔の50歳ということになります。

人口減少による労働力不足から、いずれ日本では70代になっても現役で働くのが珍しいことではなくなっていくと思います。60歳定年というのは遠い昔の話になり、社会人になてから50年近く働くのが当たり前の世の中に変わっていくのです。

いつまで経っても引退できず、死ぬまで働かされるのかとネガティブな気分になる人もいるかもしれませんが、私は「高齢者」になっても仕事ができるのはとても幸せなことだと思います。仕事には、お金を稼ぐという金銭的な意味合いもありますが、社会とのつながりを持ち、必要とされていることを感じる側面もあるからです。

好きではない仕事を時間が過ぎるのを待ちながら、嫌々続けるのは確かに苦痛です。しかし、自分の興味がある仕事に没頭し、その結果が社会に対してインパクトを与えたり、周囲の人たちをハッピーにすることにつながれば、それは苦痛ではなく喜びに変わります。

そう考えると、これからの超高齢化社会で大切になることは「自分が好きな仕事ができる環境を作ること」と「それを実現できるための気力と体力を維持すること」になると思います。健康でやりたいことを自由にやって、それが労働として評価されるのが理想です。

個人的に仕事に関しては、かなりストイックに自分がやりたいことを追求してきたつもりですが、健康については食生活など改善の余地が多いと感じています。タバコは吸いませんが、お酒を控えめにして、野菜(写真)をたくさん食べて、適度な運動をし、ストレスを溜めない。そんな生活スタイルももう少し意識して、今から「超高齢者」になる未来に備えたいと思います(笑)。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。