2017年雇用関係で何が起こるの?と思った時に読む話

今週のメルマガ前半部の紹介です。
あけましておめでとうございます。冬休み中になに書こうかなとアレコレ考えていたんですが、新年一回目ということで、今号は2017年に雇用関連でありそうなアレやコレやについてまとめておこうと思います。

というわけで、とりあえずヘッドラインを。

・過労自殺問題、右も左も電通をボッコボコにして一件落着
・大企業を中心に残業抑制が一定程度進むが1年程度で元に戻る
・女性総合職採用の見直しが進む
・同一労働同一賃金が骨抜きにされる
・一方、サービス業全般では同一労働同一賃金や働き方改革がある程度実現する
・いつのまにか“働き方改革”がキャンペーン化している

そして、これは今年中というわけではないですが、今年あたりからチラホラ動き始めて3年から5年以内に実現してそうな件です。

・最低賃金が1500円になる
・新卒一括採用から脱却する企業が増加
・脱時間給→成果評価へ

ヘッドラインだけだとちょっと寂しいので概要も述べておきましょう。

雇用がらみで発生した問題を本気で解決する気が無い人、解決してほしくない人の双方が取れるオプションは、とりあえず“個別企業”を袋叩きにすることです。というわけで電通は今年もフルボッコされるでしょう。

で、誰も本気で長時間残業をどうにかする気はないので長時間残業見直し運動もすぐに風化するはず。でもとりあえずリスクヘッジ狙いで女子総合職採用の見直しは進むでしょう。

同一労働同一賃金については、解雇規制緩和しないで進めても天からお金が降ってこない限り骨抜きになります。とはいえ法案自体が完全な無駄かというとそうでもなくて、サービス業を中心に一定程度実現はするでしょう。

働き方改革ですか?たぶん気が付いたら働き方改善キャンペーンになってると思います。「春の山崎パンまつり」みたいな。キャンペーンなので参加するかどうかは皆さんのご自由です。

以降、
2017年はこう動く
ちょっとだけ先の話も
そして、終身雇用は終焉を迎える

※詳細はメルマガにて(夜間飛行)


編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2017年1月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。