専門誌・業界誌から考える社会の変化『月刊住職』の世界

2017年01月15日 06:00
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私は新聞が大好きな人材である。というのも、私は4歳の頃から新聞が好きで、配達の人の足音を聞くだけで興奮するほどだった。現在は電子・デジタル版で6紙購読しているが、もう1、2紙追加しようかと思っているくらいである。

そんな新聞が大好きな私は、新聞広告をウォッチするのも楽しみにしている。なかでも、『月刊住職』の広告を毎月、大変に楽しみにしている。宗教に詳しくないのだが、普通に考えて宗派や、宗教法人の規模、檀家の数などが違いがあるわけで、それぞれのニーズを上手く拾いつつ、住職たちが本当に困っている、悩んでいるものに対して課題解決をしようとする姿勢に胸をうたれる。

そんな『月刊住職』の広告ウォッチャー(本誌は読んだことない)として、「こりゃ、この雑誌は必要だわな」と思った記事が朝日新聞に掲載されていた。

僧の質高めよ、世間知る研修 セクハラ・不祥事防止…各宗派が力:朝日新聞デジタル

社会の変化を感じる記事だった。コンプライアンスのうるさい世の中だし。宗教法人が提供するものもサービスだと言えるわけで。お布施などの料金に関する疑問もそりゃ、わくだろうなと思い。

そういえば、以前、Amazonが住職宅配の出品で話題になり賛否を読んでいた。そりゃ違和感、嫌悪感があるだろうが、とはいえ、どうやって頼んでいいのかわからない、近くのお寺に電話をかけるのも緊張する、値段が分からないという人たちにとっての一定のニーズはあるわけで。Amazon、いやネット企業は賛否を呼びつつも既存のルールを壊していたわけで。

『月刊住職』に話を戻ろう。この媒体が優れているのは、日々その業界にどっぷりといる人が本当に知りたいこと、困っていることにとことん応えるということなのだろう。これぞメディアの存在理由だ。逆に言うと、世の中は機能していない、役割を果たしていないメディアだらけじゃないかと思ってしまった。メディア不況と言われるけど、ちゃんと努力しているのか、と。

そういえば、先日、ある伝統ある宗教法人から執筆依頼があった。そのお寺の広報誌で「就活」について書いて欲しいとのことだった。二つ返事でお受けした。この『月刊住職』と読者層も一部かぶるだろう。専門家として、丁寧な情報発信をすることにしよう。

・・・こういう専門誌、業界誌を面白おかしく紹介する新書とか出ないかなあ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年1月14日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた常見氏に心より感謝申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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