頑張れ受験生!国立2次試験までの勉強法 --- 宮寺 達也

2017年01月21日 06:00
東大赤門 写真AC

写真ACより(編集部)

国立大学の2次試験まで、いよいよ40日を切った。

前回の記事で書いた通り、この40日間をがむしゃらに勉強すれば、1年以上にも匹敵する勉強の効果を得ることができる。

改めて、1月16日(月)から2月24日(金)は、もう、とにかく、がむしゃらに勉強しよう。人生で最も頑張るべき40日間だ。

さて、今回はその40日間で大阪大学工学部の2次試験模試でE判定(700点中、200点強)から、合格(700点中400点強)まで学力アップさせた、私なりの勉強法を紹介したい。

受験生(特に現役)のみんなは、この勉強法で学力アップし、未来を切り開いて欲しい。

なお、この勉強法は国立大学の理系学部2次試験にとってドンピシャだが、文系学部や私立大学の一般入試にも応用できると思うので、是非とも参考にして欲しい。

国立2次試験までの勉強法① 解けない問題に食らいつく

国立の2次試験や私立の一般入試と、センター試験の大きな違いは試験時間である。

センター試験は国語・英語(筆記)で80分、その他は60分で数十問の問題に解答していく。問題一つ一つは簡単なものが多いので、焦らずに時間を上手く活用し、解ける問題を確実に解くことが重要だ。

しかし、2次試験は全く戦略が異なる。

例えば2017年の大阪大学工学部2次試験の場合、数学150分、英語90分、理科(物理・化学)150分と、長丁場だ。

そして、センター試験の配点は350点、2次試験の配点は650点であり、合計1000点。合格ラインは600点だ。センター試験で80%の得点をしたとして280点なので、残りは650点中320点となる。

つまり、2次試験は長丁場の中で、50%程度を正解すれば合格となる戦いだ(ちなみに私はセンターが良かったので、2次試験は40%の得点でOKだった)。しかし、2次試験の問題は非常に練り込まれた難問が、少数出題される。数学は4問程、物理・化学も7〜8問あれば良いところだ。

その中に「確実に解ける問題」を期待してはいけない。センター試験の戦略である「解ける問題を確実に解く」は全く通用しない。

2次試験の戦略は、「解けない問題に食らいつく」ことである。

なお、2次試験では時間の使い方を気にする必要は無い。解ける問題は解けるし、解けない問題は解けない。上手くいってもいかなくても、時間は余る。

よって2次試験を乗り越える戦略はシンプルで、とにかく問題を解く力を高めるしかない。小細工は通用しない。

国立2次試験までの勉強法② 教科書をしっかり復習

2次試験までの勉強法として、赤本の過去問や模擬試験をひたすら解くことで2次試験の問題に慣れようとする人がいるが、オススメしない。

2次試験の問題に「過去に解いたことのある、全く同じ問題」が出題されることは無い。「これまでに見たことの無い、新たな問題」を解かなければならない。

だが、2次試験の問題がどれほど難問であっても、その中身は教科書の内容からは逸脱しない。

そのため、2次試験までの勉強法は、教科書をしっかりと復習することだ。

解けない問題を幾ら解いても、解けない実績が積み上がるだけで、解ける力は向上しない。

不安感が向上するだけで、意味が無いどころか自信を無くしてしまう。

2次試験に向けて、まずは一年生の教科書からしっかりと復習しよう。数学の公式、物理の公式・用語、化学の元素記号・化学式・用語、英語の英単語・文法をしっかりと復習しよう。

ペース配分としては、4日間しっかりと教科書を復習し、1日は模試で実力を確認する。この繰り返しで、学力を基礎から向上しよう。これは、精神と時の部屋で、セルとの戦いに向けて超絶パワーアップを果たした孫親子の修行法だ!

「基本的な修行からやりなおそう。遠回りなようだけどそれがいちばんだとオラは思う」 by 孫悟空

国立2次試験までの勉強法③ 化学>物理>英語>数学 

国立理系学部の2次試験では数学の配点が非常に高く、数学で4問正解して満点を取ればそれだけで合格だ。

しかし、それに期待するのはかなりの博打なのでオススメしない。

先ほど書いたように、2次試験は「これまでに見たことの無い、新たな問題」が出題されるので、数学が得意な人であっても本番でどハマりして0点という可能性もある。

事実、私は数学を最も得意としていたが、2次試験本番の数学で最後まで解答し、正解に辿り着いたのは4問中ゼロだった。おそらく、250点中80点程度の得点だったのではないか。

英語も苦手(センターで124点)なので、150点中70点といったところだろう。

では、なぜ合格できたのか?

それは、物理と化学でほぼ満点(300点)を取れたからである。

2次試験までの40日間、私はもちろん数学・英語も復習したが、最も力を入れたのは化学である。その次に物理だ。配分でいうと、

化学:40%、物理:30%、英語:20%、数学10%

という感じであった。

なぜこのようなバランスを欠いた勉強法だったかというと、「化学と物理は、教科書の内容がそのまま本番の問題に反映されやすい」からである。

私見だが、英語は教科書全体の内容に対して、実際に2次試験に出題されるのはその1割にも満たない。数学は応用問題が4問なので、実際に出題されるのは教科書全体の1%有るか無いかだ。

しかし、化学と物理は教科書との連動率が高い。化学は教科書全体の内容の3割、物理は2割がそのまま出題されると感じている。

2次試験までの40日間で教科書を復習した努力が、2次試験の解答力UPに反映されやすい順番が、化学>物理>英語>数学 である。

そのため、私は受験生のみんなにも2次試験までの40日を化学>物理>英語>数学の優先順位で勉強することをオススメする。

こうすることで、40日間で効果的に2次試験の合格ラインに達することができる。

実際、私は2次試験の前日にホテルで復習した化学の内容が、本番で出題された。化学と物理は、直前まで焦って覚える価値が十分に有る科目だ。

ただし、私のように物理・化学で満点を期待するのはちょっとやり過ぎなので、英語と数学でも40%くらいは得点できるよう、各自ペース配分には気をつけて下さい。

以上、国立2次試験までの40日間は、遠回りなように感じても教科書をしっかりと復習して、基礎学力をUPしよう。

そうして、2次試験本番で「解けない問題に食らいつく」力を向上しよう。

さて、次回は私立一般入試と国立2次試験の本番直前の過ごし方をお届けしたい。

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宮寺達也 パテントマスター/アゴラ出版道場一期生
プロフィール
2005年から2016年まで大手の事務機器メーカーに勤務。特許を得意とし、10年で100件超の特許を取得。現在は、特許活動を通じて得た人脈と知識を駆使しつつ、フリーランスエンジニアとして活動中。

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