頑張れ受験生!試験前日のホテルはお母さんと過ごすべし --- 宮寺 達也

2017年01月26日 06:00

合格祈願(写真AC)

1月23日(月)から、いよいよ国立大学2次試験の願書受付が始まった。

願書を提出すれば、後は2次試験本番で結果を出すだけである。前回の記事(頑張れ受験生!国立2次試験までの勉強法のURL)では2次試験までの勉強法を紹介したので、試験本番まで引き続き学力アップに努めて欲しい。

さて、国立2次試験は各大学のキャンパスで実施するため、多くの受験生が全国津々浦々から集結し、試験前日はホテルに宿泊することになる。

このホテル選びに成功するかどうかで、試験本番のコンディションが大きく変わってしまう。

私は地方出身であるので、私立大学の一般入試と国立2次試験の両方でホテルに泊まり、試験を迎えた。そのときの経験を元に、受験生のホテル選びのためのアドバイスを送りたい。

試験前日のホテル選び① とにかく試験会場の近くに

1999年2月中旬、私は私立大学の一般入試のため、特急電車→新幹線を乗り継いで新宿駅に降り立った。交通アクセスの良い新宿駅を拠点とし、慶応大学→中央大学→早稲田大学という3日連続の試験を受けるためである。

ホテルは両親が奮発し、新宿駅前のプリンスホテル。父親が同行していたが、気を遣ってシングルルームにしてくれた。高級ホテルだけあって、1泊2万5千円のシングルルーム、部屋も広く快適そのものであった。

しかし、大変残念なことにホテルの快適さは結果には直結しなかった。

まず、新宿駅に降り立った試験前日に試練が待っていた。GoogleマップもGPSも無い時代、プリンスホテルがどこにあるのかわからない。新宿駅西口を出て直ぐというが、そもそもどこが西口かわからない。市の人口3万人の田舎者にとって、1日300万人以上が利用する「新宿ダンジョン」はレベルが高すぎた。プリンスホテルを探して新宿駅を一周する羽目になり、人混みに圧倒され心身を消耗し、熱を出した。

翌日の慶応大学の受験は日吉キャンパスだったので、体調不良の上、通勤ラッシュに混ざって40分の電車移動をした結果、試験時のコンディションは最悪であった。そして、見事に慶応は落ちた。

このまま体調不良で3連敗になることだけは避けるべく、2日目は中央大学の受験はキャンセルし、休息に当てることになった。

そして3日目の早稲田大学の受験は、コンディションを回復し、また試験会場も新宿から電車で4分と非常に近かったので、万全の状態で試験に臨むことができた。そして、私はなんとか早稲田大学に合格し、3連敗を避けることができた。

また、私は国立の2次試験でも大きな失敗をしている。大阪大学の最寄駅は阪急北千里駅なので、梅田のホテルに泊まれば阪急千里線で直ぐだった。しかし、駅すぱあとも無い時代、国土地理院発行の全国地図を見て出したルートは、新大阪のホテル→JR新大阪→JR吹田→徒歩15分→阪急吹田→阪急北千里 というルートであった。試験帰りに受験生で満員の阪急電車にて、阪急吹田駅で降りたのは私1人だった。あのときの田舎者を見つめるような電車の中の受験生たちの目が忘れられない。

試験前日のホテルは、とにかく試験会場の近くにするべきだ。複数受験するなら、大学毎に近場のホテルに泊まり直した方が良い。

普段、慣れない土地で一泊するだけでもストレスなのに、特に田舎の受験生が都会の通勤ラッシュに巻き込まれると多大なダメージになってしまう。

受験生のみんなは、試験会場までの交通ルートはインターネットでよーく予習しよう。

なお余談であるが、1999年の早稲田大学は、当時、超人気女優の広末涼子が入学することが決まっていた。そのため、試験会場はその話題で持ちきりであり、「俺、合格したら広末涼子に告白するんだ」という男子高校生で溢れていた。彼女の存在は、かなり合否に影響したと思う。

試験前日のホテル選び② 友達と行くのは止めよう

私立の一般入試で私は父親と上京したが、友人と連れ立って上京し、一緒にホテルに泊まっていた同級生がいた。

帰りの新幹線で一緒になって知ったのだが、非常に親しくしていた友人たちであったので、「なんで俺は蚊帳の外やねん」とちょっと悲しい気分になった。

だが、広末涼子の大ファンだった彼らは早稲田大学を始め落ちまくり、1勝2敗だった私よりもっと悲惨な結果になっていた。

友人たちは上京した日に以前から憧れの秋葉原に遊びに行ったり、試験前日の夜におしゃべりに興じていたためあまり眠れなかったとのことだ。

いくら親しい友人とはいっても、第一志望の大学・学部まで同じということは無いだろう。センター試験は、同じテストで高得点と狙うという点で受験生の友人は仲間であったが、2次試験や私立入試は別に仲間では無い。

大学入試は旅行では無い。友人と一緒に出かけたところで遊びに行ったり、お喋りしたりと、無駄な時間を過ごすだけだ。2次試験はギリギリまで勉強すればするほど、合格の確率が上がる(頑張れ受験生!国立2次試験までの勉強法)。

最後は孤独な戦いと覚悟を決め、2次試験までは友人との連絡は最小限にしよう。

試験前日のホテル選び③ お母さんとツインルームで前日はリラックス

では、試験前日のホテルは誰と行き、どう泊まるべきなのか?

1人でホテルに泊まるという人もいるが、オススメしない。まだ高校生が長時間の移動をしたり、慣れない土地でホテルを探したり、電車に乗って試験会場の下見をしたりと、試験以外でエネルギーを消耗してしまう。私の地元のように、この日本にはまだ自動改札も無い地域があるのだ!

また、1人ならば勉強に集中できると思いきや、都会の娯楽やテレビの魅力に負けてしまったりする。なお、私は東京のテレビで、人生初のテレビ朝日に夢中になり(地元には無かった)、「この人が久米宏か」とニュースステーションを全部見てしまった。初めての1人で都会は、想像以上にしんどいものだ。

つまり試験前日は、経験豊富で、かつ一緒にいてもリラックスできて勉強に集中できる、そんな大人に一緒に行ってもらうのが望ましい。その大人とはズバリ、

お母さん だ。

私は大阪大学の2次試験に母親に付き添ってもらい、新大阪駅前のホテルのツインルームで一泊した。母親が一緒だったので、食事選びも健康的な和食レストランだったし、気を遣うこともなく勉強に集中できた。また、やはり緊張でなかなか眠りにつけなかったが、「朝には起こしてあげるね」という言葉で安心して布団で横になることができた。

その結果、試験当日は最高のコンディションで挑むことができ、見事、現役合格を果たしたのだ!

私は、受験生を持つご両親に是非ともこのアドバイスを聞いて欲しいと思っている。家庭毎に様々な事情があるのは承知している。旅費も倍増するし、有給で仕事を休まなければいけないなど仕事への影響も大きい。

だが、自分の子供が大学受験で最高の結果を出すために、是非ともご両親のどちらか、できればお母さんが試験に付き添ってあげ、ツインルームで一緒に泊まり、我が子のコンディションを最高にして試験本番に送り出して上げて欲しい。

頑張れ受験生!

センター試験1週間前から受験生へのアドバイスを送り続けてきたが、気がつけば1月の第4週になり、国立の2次試験まで30日を切った。私立の一般入試は間も無く始まる。

受験生のみんなは、人生を左右する一大イベントを前にセンター試験以上に緊張しているだろうが、ポジティブに考えて欲しい。

大人になったら、たった1日のイベントで結果を残しただけで人生を大きく変えることはなかなか難しい。日本の大学受験は、筆記試験というこれ以上なく公平な制度の元、たった1日頑張っただけで人生を切り開くことのできる素晴らしい制度だ。

何度でも書くが、日本の大学受験は、人種も、性別も、年齢も、血筋(親の資産)も、過去も、性格も、顔立ちも関係無く、試験で高得点を獲得するだけで人生を切り開くことができる素晴らしい制度だ。

この時のために頑張ってきた受験生達は、是非とも試験本番で十二分に力を発揮し、未来を掴んで欲しい。

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宮寺達也 パテントマスター/アゴラ出版道場一期生
プロフィール
2005年から2016年まで大手の事務機器メーカーに勤務。特許を得意とし、10年で100件超の特許を取得。現在は、特許活動を通じて得た人脈と知識を駆使しつつ、フリーランスエンジニアとして活動中。

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