買収傾向でみえたサムスン電子の今後 過去3年間の買収まとめ

2017年01月29日 06:00

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韓国経済をけん引するサムスン電子

Galaxy Note7(ギャラクシーノート7)で発火事故が相次ぎ、話題となったサムスン電子。総損失は7兆ウォン(6,818億円)を超えるとされている。とはいえ韓国の看板企業のひとつであることに変わりはない。韓国最大の総合家電メーカーであり、昨年度の売上高は4年連続200兆ウォン超(約19.5兆円)とまさしく韓国経済を支えている。

サムスン電子は2010年頃までM&Aにはあまり積極的ではなかったようだが、最近では加速傾向にあるようだ。買収対象事業も半導体関連事業や医療機器から、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)に関心が移っている。

音声アシスタント機能のVivを買収

特徴的なのは、2016年のViv Labs Inc.の買収だろうか。かねてからグーグルやFacebookからも買収の声がかかっていると噂されていたが、サムスン電子が買収した(買収額は非公表)。ちなみにApple(アップル)が2010年に同業のSiriを買収した際は2億ドル(200億円)であったと報じられている。

Vivは音声アシスタント機能Siri(シリ)の産みの親であるDag Kittlaus氏、Adam Cheyer氏、Chris Brigham氏の3名によって創業され、その性能はSiriを上回るものとの評判だ。音声認識を行い分析した結果、それぞれの情報をアプリやサービスと連携させるAI機能を持つ。iPhoneにSiri搭載が搭載されているように、Galaxyや次世代テレビにVivが搭載されるだろう。

人工知能(AI)に勝負をかける

直近では中央日報が「2016年に世界AI企業M&A(企業の合併・買収)のビッグ4に浮上(米調査機関CB Inshights調べ)」と報じているとおり、AIの開発に力を入れているようだ。AIは自動運転車やIoT、ヘルスケア、スマートホームなどの分野で注目されており、サムスンも積極的に投資する方針へと変わったようだ。

【関連リンク】中央日報 人工知能企業のM&A、サムスンがいつのまにか世界ビッグ4に(1)

一方で2016年9月にはプリンター事業を米国ヒューレット・パッカード(HP)に10.5億ドル(1,193億円)で売却するなど、事業の選択と集中を進めている。

2014年のサムスン電子買収まとめ

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2015年のサムスン電子買収まとめ

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2016年のサムスン電子買収まとめ

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【関連リンク】 サムスンに買収された次世代AI「Viv」の今後が心配

まとめ:M&A Online編集部


アゴラ編集部より:この記事は「M&A Online」2017年1月26日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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