石川まさみ千代田区長再選。代理戦争の推薦人内田茂都議は敗北

おはようございます。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

昨日、千代田区長選挙で石川まさみ氏が当選されました。

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千代田区ホームページ – 千代田区長選挙 開票結果

石川 まさみ 16,371(当選)
いがらし 朝青 3,976
よさの まこと 4,758

新宿区と千代田区はお隣ということで、四ツ谷、市ヶ谷、飯田橋など、新宿区民にとっても大変馴染みがある場所が舞台となった選挙でした。

「私は千代田区民ではないので投票権がない。私の代わりに投票していただきたい。」
ということで、「代理戦争」という言葉が使われていたことが話題となりました。

もちろん、代理者を立てて小池都知事VS内田都議のようが戦争するかのようなフレーズで、テレビをグッと引きつけることになりましたが、実際のところは石川まさみ氏の政策や人柄で決まった部分も大きかったと感じています。

自民党都連の議員は、
「代理戦争に巻き込まれた千代田区民がかわいそう。与謝野信へ投票すべきだ。」
と争点を設定し、呼びかけていました。

ドン隠しが行われているとメディアで報じられていましたが、たまたまこちらの画像をネット上で見かけました。

私も大変驚きましたが、推薦人に内田茂都議の名前がありました。
ドン隠しどころか、内田茂都議の名前で得票をしようということを意味し、むしろ「代理戦争」だということを明確にする戦略でしかありません。

代理戦争という言葉が先行していましたが、推薦人の信頼で得票を集めるという手法は、これまでの選挙でほとんどすべての候補者が行なってきたものです。
そのため、多くの候補者を擁立してきた自民党都連が批判できるポイントではなかったと言えるでしょう。

また、小池都知事の代理戦争発言は、テレビでの露出を想定したものであることを認識しなければなりません。

石川まさみ氏の対立候補の争点設定は、あおられると地元の人は投票にいくものだという前提があり、これは有権者を馬鹿にしているようなものです。
そのため、争点にすること自体があまり効果的ではなかったと言えます。

実際に選挙実務の観点からも石川氏の方が優れていたと言えます。

他候補者の政策に具体性が欠けるなかで、石川まさみ氏は過去の実績をホームページ等で積極的に紹介することで、全候補者の中で最も政策通であることをアピールしたことは、効果的だったと言えます。

そして、もちろんメディアでポジティブな報道が行われるように大規模な街頭演説会などを活用したテレビの対策も必要ですが、石川氏はカメラが入るような街頭演説会は最小限にとどめ、千代田区民の目線で一人ひとりとの対話を続けられてきました。

また、若い世代の立場を考え、ホームページのみならず、SNSも一切手を抜くことなく、他の候補よりもネット選挙に力を入れていたことも忘れてはいけません。

選挙に大切な政策や広報など、千代田区民の目線から総合的に信頼を集めるための努力を行なってきことが、トリプルスコア以上の得票につながったと評価されるべきだと思います。

話は変わりますが、いがらし朝青氏が与謝野信氏を追い詰めるほど健闘されていまさた。

親族に議員や首長がいることからも、区議を経験することなく、いきなり区長選挙に立候補することがどれだけ大変なことかはよく理解されていたはずです。
区政を志すものとして、その勇気には大きな刺激をいただきました。
スタッフも若い方が多く、活気が溢れている陣営で、自分の選挙を思い出してしまいました。

今後の挑戦に関しては不明ですが、また地方政治の世界でお目にかかれることを心から望んでおります。

今回の選挙が代理戦争であろうと、そうでなかろうと、区政も都政もが大きく動いていくことになります。

これからも、石川区政の改革、そして特別区という視点からどのように東京都政と連携をしていくのか注視していきたいと思います。

また、今回の選挙を通じて学んだ千代田区の改革を、新宿区政につなげられるよう、頑張ってまいります。

それでは本日はこの辺で。