百条委員会と議員報酬削減は「持ち帰り審議」に

2017年02月16日 12:21

こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

本日は都議会の告示日で、議会初日の流れを決める議会運営委員会(公開)およびその理事会(非公開)が行われました。

初めての方のために毎度おなじみな説明をしておきますと、議会運営委員会とはエヴァンゲリオンで言うところのゼーレみたいな組織です。

都議会の本会議というのは「株主総会」のようなもので、予め流れやシナリオはきっちり決められており、ときどきの例外を除いてほぼ儀式的に採決などを行う場と言えます。

そこで、具体的な駆け引きや論争が行われるのはその前段となる「議会運営委員会(通称:議運)」で、ここで本会議の内容や結末がすべて決められていくことになります。

原則、この理事会には5名以上の議員を有する大会派でないと参加できないのですが、3人会派の我々は「オブザーバー」として1名の出席が認められています(意見を求められたとき以外の発言権は原則としてない)。

この議運は各会派の幹事長などの要職者が出揃うのが通例ですので、私は都民ファーストの会都議団幹事長として、本定例会の議運からメンバーとして初めて参加する運びとなりました。

議員一期目でこの場に加わることになるとは…個人的にはなかなか感慨深いものがあります。

さて、具体的な議論・駆け引きが行われている議運理事会は非公開なので、あまり詳細はご報告できないのですが、しんぶん赤旗さんがすでに詳報をしているので(笑)それに準じて見ていきますと。

大きな議題は2つ。議員報酬の削減などの議会改革案と、百条委員会の設置についてです。

前者については、それぞれ報酬の削減幅が若干異なる提案が複数会派から示され、議会初日の議決に向けて各会派が持ち帰って協議を続けることになりました。

改革の趣旨と目指すべき方向性はほとんど一致しており、あとは数値の問題なので、おそらくこちらについてはすり合わせが成るのではないかと思います。今まで一貫して反対してきた会派も、どういうわけか今回は賛成に回りそうな気がしますしね。

問題は百条委員会の設置です。赤旗の報道では、共産党・民進党系・生活者ネット・都民ファーストが設置に前向きな姿勢を示し、自民・公明は態度を明らかにしなかったとあります。

しかしそもそも、この百条委員会の設置有無が本会議場で採決されるかどうかすら現時点では不透明です。

「設置するかどうか、議会の採決で白黒をつければいい。そうすれば、どの会派が後ろ向きなのかハッキリする!」

と思われる方が多いと思いますが、ここがまた議会の妙。議員から出された提案・条例案についての取扱を決めるのは議会運営委員会であり、場合によっては採決すらせず「お蔵入り」させることもあります。

実際に私たちが共同で出してきた費用弁償廃止条例案も、実に約2年もの間「継続審議」という扱いで、本会議場で採決されることすらなく放置されてきました。

参考:そこまでやるか?!都議の1日1万円「費用弁償」、採決すらされず先送りへ…(2015年3月27日)
http://otokitashun.com/blog/daily/6861/

一定数(都議会では11名以上)の議員がいれば、たしかに条例案の提出は権利としてできますが、議運の多数派を握っている会派の意向次第でこのような状態に追い込むことができるのです。

反対・否決すると「改革に後ろ向き」と思われてしまうような条例案・提案については、採決せずに先送り・お蔵入りさせようとする力学が働きます。

多数決によって百条委員会の設置が否決されることは仕方ないにしても、少なくともそれは公開された本会議場の場でハッキリと白黒をつけるべきではないでしょうか。

「持ち帰り」となった百条委員会設置提案がどうなるかはまだわかりませんが、議会初日にすぐ採決が行われ、できれば設置の方向で可決されるよう、引き続き働きかけと続けていきたいと思います。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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おときた 駿
東京都議会議員(北区選出)

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