上司に贈ると“失礼になるもの”答えられますか?!

2017年02月20日 06:00

写真は西出氏(KEYABINGO!2/日本テレビより)

あなたの周りに、次のような人はいないだろうか。「上司や取引先にいつも好かれる」「能力が特別高いわけでもないのに周りに信頼されている」「本人の実力以上に評価されている」。いわゆる「憎めない人」である。一方、その逆の人もいる。

両者の評価を決定づける要因とはなんだろうか。好かれる人、嫌われる人を分ける分岐点が存在するのだろうか。多くの解釈があると思うが、日頃のマナーが影響しているかも知れないことをご存知だろうか。

西出ひろ子(以下、西出氏)は、マナー講師である。主な著書としては、28万部のベストセラーを記録した『お仕事のマナーとコツ』(学研) があり、2010年「NHK大河ドラマ・龍馬伝」にてマナー指導を担当するなど活動は幅広い。日本でもトップクラスのマナー講師として知られている。

■地域や相手との関係性を考慮する

まずは、贈り物についての基本知識を知らなければいけない。

「お中元は関東と関西など、各地で贈る時期が異なります。お中元は関東では7月上句~15日、関西では7月16日~7月末。贈る相手の地域に合わせて手配をするのが、心配りともいえます。お歳暮は関東では12月上旬~15日。関西は12月15日から12月25日くらいまでといわれています。」(西出氏)

「ほかの地域でも、12月15日から25日くらいまでに贈るのが一般的です。お正月に召し上がっていただきたいということで、生ものを12月30日や大晦日に届けたりすることもあります。もともと、お歳暮は、感謝の品を持参し日頃お世話になっているその気持ちを御品として手渡しするものでした。」(同)

地域や相手との関係性などによって、贈る時期はさまざまであること認識しなければいけない。西出氏いわく、時期という型にこだわるのではなく、相手様に対する感謝の気持ちを込めて贈ることが大切とのことだ。

それでは、皆さまにお聞きしたい。年に1回、「お中元」か「お歳暮」を贈らなければいけない場合、どちらを優先すべきだろうか。

「お世話になった方への感謝を伝える意味がありますが、年に1回どちらかにという場合は、お歳暮を贈ります。また、疎遠になって、それまで贈っていたお中元やお歳暮を止めたい場合は、まずお中元を控えてからお歳暮を止めます。」(西出氏)

「また、部下、目下の人からのお中元、お歳暮には基本的にお返しは不要ですが、何かの折にお土産などでお返しをする気持ちは持っていたいものです。」(同)

NGなモノとその理由を理解する

皆さまに、品物のタブーについてお聞きしたい。上司に贈ると失礼になるものを答えられるだろうか。次の10個から当てはまるものを全て選んでほしい(答えは一番最後に記載)。

(1)現金 (2)商品券 (3)ギフト券 (4)靴 (5)靴下 (6)スリッパ (7)時計 (8)かばん (9)筆記用具 (10)ベルト

「また、結婚祝いには『切れる』『壊れる』『別れる』という言葉を連想させる包丁やはさみ、陶器、ガラス製品などがNGと言われています。けれども、親しい問柄なら相手に希望を訊いて欲しいと言われた場合はかまいません。これからの生活で本当に必要とするものをプレゼントするのが一番です。」(西出氏)

「セットで贈る場合は割り切れる偶数を避けるのがマナーですが、最近では1ペア、1ダースであればかまいません。」(同)

次に気をつけたいのは異性への贈り物である。異性への贈り物は誤解を招くので慎重をきたしたほうが良いだろう。

「肌につけるようなもの。下着や香水はもちろん、アクセサリー類も恋人同士でなければNGです。ネックレスやリングは、相手への好意を表すと言われていますし、ネクタイピン、ネクタイにも同じ意味があります。男性への贈り物にネクタイなどはちょうどいいように思われがちですが、誤解されないように気をつけましょう。」(西出氏)

デキル人は、NGなモノと、その理由を理解している。相手の立場を尊重したうえで贈り物を選択する。あなたはどうだろうか。

参考書籍
運のいい人のマナー』(清流出版)

<答え>
(1)~(10)のすべてが好ましくない。以下がその理由。

(1)現金、(2)商品券、(3)ギフト券は「低く見られている」という印象を与えてしまう。(4)靴、(5)靴下、(6)スリッパなどの履きものは「足で踏みつける」を意味する。(7)時計、(8)かばん、(9)筆記用具には「勤勉に」、「より精進を」という意味があるので不適切。(10)ベルトには「気を抜かないよう」という意味があり好ましくない。

尾藤克之
コラムニスト

<アゴラ研究所からおしらせ>

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