百条委で最後に喚問すべきは...

2017年03月13日 06:00

都議会百条委員会の審議が精力的に行われているようで、実に結構なことだ。
自民党の委員の中から自民党が少数派になってしまっており、自分たちの思い通りに進まない、という悲鳴に近い声が上がっているようだが、これはこれで結構なことである。

これまでの慣例とか前例に捉われないで、都議会の在り方を根本的に見直すきっかけにされたらいい。議会は本来どうあるべきだったか、ということを徹底的に考えられることだ。

知事部局が言っていたことを鵜呑みにし過ぎていたかな、議会のボスの言うがままに安易に議案を通してしまっていたかな、もっと一般の方々の声に耳を傾けていた方がよかったかな、野党の皆さんの意見についても真剣に検討すべきだったかな、などという気持ちが湧いてきたら、それはそれで結構なことである。

豊洲移転の決断は当時の状況から考えて相当だった、少なくとも裁量権の逸脱はなかった、という結論に最終的に落ち着くのだろうが、知事部局においても都議会においても検討や審議が十分でなかったところがあり、その検討不十分、審議不十分な部分については知事部局も議会も相応の責任は免れない、ということになるのではなかろうか。

泰山鳴動して鼠一匹、みたいな結論になることが予想されるが、しかし、それでも今回の百条委員会には大変な意義がある。

渦中におられる方々は書類の山に埋もれてしまい、先が見通せなくてさぞ困惑されていると思うが、皆さんが現在進められている作業は都議会の在り方を根底から変えるような実に大事なお仕事だ、と自覚されることである。くれぐれも委員の間でみっともない小競り合いなどされないことだ。

皆さんが力を合わせて都議会を変えるのだ、と思えば、ご自分が進められているお仕事に埃と自信を持てるようになるはずである。

多くの関係者を証人として喚問されるようだが、喚問する承認を増やせば増やすほど問題が拡散し、焦点がぼけてしまうことがあるので、委員会の仕切り役を引き受けられている理事の方々はよくよく注意しておかれることだ。

うっかりすると自分たちを蚊帳の外に置いてしまうことがある。

最後に喚問しなければならないのは、皆さん都議会議員のお仲間だ、ということをお忘れなきように。都議会での審議が実際にどんな風に行われていたのか。都民の皆さんは、そこを知りたいはずである。

その辺りの解明が十分でないと、大方の都民の皆さんは百条委員会の審議に不満を持つことになる。

最終的な結論がどうなろうと、解明すべきものは徹底的に解明されたらいい。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年3月12日の記事を転載させていただきました(アイキャッチ画像はおときた都議のブログより)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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