「豊洲」関連。誰が土壌を勉強してきたのか?

2017年03月22日 06:00

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

3日間の証人尋問終わる

都議会では3日間連続の百条委員会・証人尋問が行われ、ここでは注目の浜渦元副知事、石原元知事が尋問されました。私自身は、このブログで何度も書いているように「百条委員会」設置には最後の最後まで反対していました。理由として①何を追及するのか限定的でない。②これを設置しても何も出なかったら誰が責任を取るのか明確でない事を挙げていました。しかしながら、百条設置を決めた以上、委員の皆さん方が動きやすいように雑用係をしてきたのです。

常任委員会質疑でも

そして、昨日の百条委員会終了後に都議会自民党の高木幹事長は記者団の取材に応じ、自民党として各常任委員会において築地・豊洲に関する事を全て聞くという旨を述べました。これは例えば、財政委員会ならば築地・豊洲の発注工事が、環境・建設委員会なら正に環境問題、文教委員会ならば消費者理解などを質疑していくことになります。これは全て、予算特別委員会で審議したかったのですが、小池知事が質問に対して真っ直ぐ向き合わずに「持ち時間を殺されてしまった」為に審議時間が足りなかったので常任委員会でも予算審議を徹底してやっていこうという趣旨です。

ちなみに、私は文教委員会に所属しているのですが、既にこちらでは17日金曜日から予算審議が始まっています。17日金曜日は教育庁への質疑でした。私からは市場移転問題に関連し、以下の通り様々な要望と質問を中井教育長へ行いました。

環境学習

これまで東京都環境局は先生達へ夏休み中6回の環境学習講座を開いています。中身は興味深く、参加者からも評判が良いとは聞いています。ところが、この中身を見てみると、エネルギー、大気、自然循環、食品ロスなどは含まれているのですが「土壌」を学んだ形跡がありません。これまではそれほど意識してこなかった分野が「土壌」なんだろうという事を示します。

先ほど挙げたエネルギーも原発問題以降、世間の関心が高まっています。大気も様々な場面で「東京の空気」は話題になります。自然循環も今の社会のトレンドでもありますよね。但し、土壌というテーマはほとんどの方が考える事も無かったのではないかと。ですから、学校現場から(先生達から)正しい情報・認識が生徒を通じて多くの家庭に届く事は無かったんだろうなと、つくづく思うのです。

築地市場見学の小中学生

築地市場の見学者という視点でも教育長はじめ東京都教育委員会(都教委)幹部にお話をしました。私は過日に過去3年間の築地市場見学者数を調べたのです。すると、小学生は101団体3401人、中学生は352団体6682人、高校生は292団体7476人となっているのです。しかも直近で見てみると、2月には2つの区立小学校と都立高校が見学をし、中でも、築地市場は安全か危険かと議論をしている最中である3月6日には荒川区の中学校が市場を見学しています。まさかですよ、学校の先生達は生徒達を「危険だろうという場所」に連れて行く事はないでしょう。一部の人達が築地はどうだこうだと騒いでも、実際に仕事をされている方は今までと同じように仕事をされていし、競りや商いは行われているし、学校の見学も行われているのです。

ちょっと冷静になってみると、この市場移転問題は政争に関わる人達だけ盛り上がっていて、当たり前の日常風景では、意外と冷静なんだろうと思った次第です。今一度、いったん立ち止まって考えるのは小池知事や都議会に関わる人全員なんだろうなと。

豊洲市場見学も

併せて、豊洲市場が使う使わないに関わらず学校見学に行く事を提案しました。これは2月18日に豊洲市場移転対策特別委員会の山崎委員長が現地での地下水モニタリング等の見学時にメディアの皆さんに見て貰いたいと呼びかけをしています。実際に、今、東京の生徒達が豊洲市場を見学すれば理科分野の勉強、あるいは時事問題等の社会勉強になるわけです。あわせて、日本の流通体系も学ぶきっかけになるのではないでしょうか。

特に平田座長が日曜日の専門家会議で言及されたように、今回の高濃度ベンゼン検出地点には特徴があり、今後は徐々に値が減っていくだろうというメカニズムも勉強すると面白いと思うのです。

メディアリテラシー

つまり、今回の豊洲移転問題は、世の中に溢れる情報の中から、正しい知識・知恵をしっかりと取捨選択出来ていれば、ここまで社会全体が右往左往するようなトピックにならなかったのではないかと思うのです。一方的な情報ばかりがメディアを席巻した結果のような気もするのです。

自身の行動にフィードバックさせるというメディアリテラシー教育が充実出来ていればという思いから、教育長にはこの点での教育を今後どうしていこうとするのかお聞きした次第です。

合意形成の歴史

実際に、市場移転となった場合、次の50年の豊洲市場を使っていく人達の理解が必要だと考えます。先人達は私達に選択肢を示されたのです。それは、考えて議論をした結果、多数決の中で合意形成をして「市場移転」を決断されました。支持率100%でない事を踏まえなければなりません。市場における各団体も紆余曲折を経ながら「移転」への意見集約を行っています。

この件もそうですが、ラグビーワールドカップもオリンピックも含めてビッグプロジェクトになればなるほど、種を蒔く人、水をやる人、花を咲かせる人と役割があります。この自然な流れに大局観あるいは公益性を欠く議論で話を進めようとする人が入ると必ずややこしくなります。

この3連休は証人尋問に平行して、市場に関わる多くの方から知恵を頂きました。中には、私のブログ読者として、一言意見を聞いて欲しいという方からもメール等頂いております。

私は百条委員会にも、予算特別委員会にも入っていませんが都議会自民党では市場問題調査チームに入っており、連休明け火曜日は朝から豊洲市場に今一度確認すべき事があり行ってきました。


編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年3月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。

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川松 真一朗
東京都議会議員(自由民主党、墨田区選出)

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