科学研究関係者が緊張して見守る連邦議会

2017年04月03日 11:10

前大統領が推進したオバマケアを改廃する法案が、連邦議会で過半数を獲得する見込みがなくなったため撤回された。トランプ大統領には痛手だという報道も出ている。

トランプ大統領は予算教書でほぼ全ての連邦省庁予算を大幅削減する方針を提示したが、これについても「予算方針が議会を通過できないのは明白だ-マケイン上院軍事委員長」「下院共和党も冷めた反応、長期的プロセスの一部にすぎずと下院議長」といった反応が起きているという。

トランプ大統領は医療や教育、科学研究予算も大幅に削減する提案をした。トランプ大統領がいつも批判する「フェイクニュース」はどのようにこれを伝えているだろうか。

CNNは国立衛生研究所(NIH)予算が58億ドル(約20%)、環境保護庁(EPA)は26億ドル(約31%)、エネルギー省は9億ドル(約20%)といった削減幅を伝えている。その上で、科学分野における国際的なリーダーとしての地位を損なう恐れがあると科学界から批判が起きていると書いている。米国化学会は、非軍事研究への堅牢で持続的かつ予測可能な投資がイノベーションと雇用創出、経済成長に重要だと主張している。米国医療協会も「NIH予算の深刻な削減と、それが患者の健康に及ぼす影響に深刻な懸念を抱いている。」と語ったという。

New York Timesも、削減幅を伝えたうえで、米国臨床腫瘍学会による「わが国の既に脆弱な連邦研究インフラをさらに荒廃させるだろう。」との警告声明を報道している。4月22日にはワシントンDCで科学者による抗議行進が実施されるという。

オバマケアの改廃は撤回された。次に連邦議会が予算の大幅な修正を行うか、米国の科学研究関係者は緊張して見守っている。

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