【映画評】PとJK

2017年03月28日 06:00
提供:松竹

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高校1年生のカコは、なりゆきで大学生と偽って合コンに参加し、年上のイケメン青年、功太と出会う。互いに好意を持つが、カコが16歳とわかると功太は途端につれない態度に。実は彼は警察官で、立場上、未成年のカコと軽々しくつきあうわけにはいかないのだ。だがある事件をきっかけに、功太はカコのまっすぐな想いを受け止めようと決心し、二人が一緒にいるために結婚しようと決める。カコの両親を説得し、高校卒業までは結婚していることを隠し通す、通い婚がはじまった。最初は甘い日々を満喫する2人だったが、警察官と女子高生という立場の違いからすれ違いが生じ、さらには大事件に巻き込まれてしまう…。

現職警察官と現役女子高生の秘密の結婚を描く青春ラブストーリー「PとJK」。原作は三次マキによる人気コミックで、Pはポリス(警察官)、JKは女子高生の意味だ。主演の亀梨和也も土屋太鳳も、役柄に対して年齢的に少々無理があるのだが、そこは美男美女カップルということでスルーしよう。何しろ、会って数時間で「結婚しよう!」の、思わずのけぞる展開の前では、多少の年齢の無理など些細な問題だ。功太には、殉職した父親の過去にまつわるトラウマがあり、命や誰かを守ることに対する意識が強い。そんな功太の強い思いをまだ10代のカコは受け止めきれず、すれ違いが生じてしまうのだが、それぞれの方法で成長や理解を深めて、歩み寄っていくというストーリーだ。全編を北海道でロケしており、とりわけ異国情緒あふれる函館の美しい街並みが非常に絵になる。警察官の亀梨、女子高生の土屋の、制服コスプレもファンには楽しいだろう。意外な拾いものは、家庭でDVを受ける不良少年・大神を繊細に演じる高杉真宙の存在感だ。主演二人の秘密結婚の恋愛模様より、むしろ功太と大神少年の触れ合いの方が心にしみる。
【45点】
(原題「PとJK」)
(日本/廣木隆一監督/亀梨和也、土屋太鳳、高杉真宙、他)
(コスプレ度:★★★★★)


この記事は、映画ライター渡まち子氏のブログ「映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評」2017年3月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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