豊洲問題「石原元都知事が決めた基準だから」検証するの ? --- 高幡 和也

寄稿

都庁サイトより(編集部)

鈴木哲夫氏がこのような趣旨の発言をされています。

豊洲の土壌汚染の除染を今の基準にと決めたのは石原元都知事であり、小池都知事はそれを検証しているだけ。(3月26日「テレビタックル」より)

うん、目が曇るとはまさにこの事を言うんだなあと感じました。

では、その検証は、

何の為?

誰の為?

そもそも、「都民目線」でそんなこと必要ですか?

豊洲市場で実際に食品を扱う地上に対して、専門家会議が「安全」であると明言しています(3月19日)。

石原元都知事の示した基準が不適当ならば、現に適当な基準を示し、現状が現実的に安全なのか危険なのかを明言できる立場に小池都知事ご自身がいらっしゃることを、もうそろそろご認識されたほうがよろしいかもしれません。

ちなみに、平成26年12月9日に舛添前都知事が豊洲市場土壌汚染について安全宣言しています。当然、当時の都知事としての責任での宣言です。(現在も都庁ホームページ、舛添前知事「知事の部屋」で詳細を閲覧できます。

何故か、小池都知事だけが石原元都知事が設定(発言)した基準を遵守しようとしていて、移転延期までして検証しているのって、やっぱり何の為、誰の為なんでしょう?

高幡 和也 会社員