新社会人へのメッセージ

岩瀬 大輔
Snapseed

今年も新年度がやってきましたね。ライフネット生命にも8名の社員(新卒・中途)が新たに仲間に加わりました。

さて、学生生活を卒業し、新たに社会人としての生活をはじめる皆さんへ。応援メッセージとして、明日から三つのことを心がけてみて欲しいと思います。

1. 人の意見を鵜呑みにしない
2. すべてを一旦「自分のせい」と考えてみる
3. 親から経済的に独立する

1. 人の意見を鵜呑みにしない

情報過多な時代。ネット上に飛び交う様々な情報や、友人や家族とのメッセージのやり取り。何が真実なのか、何が本当の自分の意見なのか。情報の海に溺れ、くらくらして、分からなくなってしまいそうです。

しかし、これからの人生は、自分でキャンバスに描くもの。判断の前提となる情報収集については、ネットやテレビで得られる情報を鵜呑みにせずに、自分で一次情報を調べるクセをつけよう。情報の出所に直接当ってみたり、大きな論争になっていることは、必ず反対意見にも目を通すようにしよう。

キャリアや私生活において、大切な意思決定をする際には、友人や先輩、両親の意見もありがたく受け止めたうえで、一晩置こう。本当にそれが自分が求めていることなのか、静かに自分に問い直してみよう。紙にメリット・デメリットを書き出してみよう。自分の内なる声に耳を傾けてみよう。

もう、人には流されない。社会人として、自分の運命は自分で切り拓いていこう。

2. すべてを一旦「自分のせい」と考えてみる

これからの人生、思い通りにならないことがたくさんあります。最初に入った会社での配属が納得行かない?自分は仕事しているのに上司は理解してくれない?仕事が終わってから飲みに行くと、皆が愚痴を口にしている。上司のことを、同僚を。政治家を、メディアを。この日本社会を。

しかし、愚痴をいっても何ら状況は改善しない。職場などの悩みは多くの場合、責任の半分は本人にあることが多かったりもする。いや、そう自分ごととして捉えることで初めて、よりよい明日に向けて具体的なアクションを取ることができる。

そこで、明日からはすべての結果を、たとえ不本意であっても、一旦は「自分のせいだ」と受け止めることにしてみよう。相手にわかってもらえないのは、自分の説明が足りないから。結果が出ないのは、まだ努力が足りないから。そうすることで、明日からより良くするための方策も浮かんでくる。

3. 親から経済的に独立する

動物であれば「自立」することは、自分で狩りに出たり、食料を確保できるようになることを意味します。人間も同じです。真の意味で大人になるということは、両親に経済的に頼らず、自分の生活は自分の収入で立てていけるようになることではないでしょうか。

実家暮らしの方が便利であれば、それを否定するつもりはありません。ただ、日々の生活はきちんとやりくりし、将来への投資も、貯金もしましょう。

そして、人生、何が起こるか分からない。様々な困難であっても乗り越えられるよう、普段から準備をしておこう。また、若くて挑戦をすれば、失敗することもある。挑戦することは、リスクを取ることであり、リスクがない人生は、挑戦していないのと同じ。ケガをしたり病気になることもある。チャレンジする人生、いざというときに経済的に困ってご両親に頼らなくてもいいよう、きちんと備えよう。

ライフネット生命では、入社1年目の皆さんにお勧めしたい保険を見繕って、「入社1年目の保険」というものを作ってみました。独り立ちした社会人としての第一歩を歩みはじめた皆さんに、自信をもってお送りします。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2017年4月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。