仏大統領選。トランプ氏「生みの親」のアノ彼女が大統領に?

2017年04月26日 06:00

4月23日(日)にフランスの大統領選挙の第1回目の投票が行われ、結果は次のとおりでした。

第1位 中道独立系 エマニュエル・マクロン・前経済相
第2位 極右政党「国民戦線」 マリーヌ・ルペン党首

これまでフランス大統領は中道右派と中道左派が交互に担ってきましたが、今回はいずれも脱落して主要政党所属ではない候補が決選投票に臨むことになりました。
フランスの政治は新たなステージに入ったと言えるでしょう。

決選投票は約2週間後の5月7日ですが「どちらに投票するか」について最新の世論調査では、
マクロン氏 62%
ルペン氏 38%
と現段階ではマクロン氏が大きくリードしています。

あるワイドショーが「”女トランプ”ルペン、決選投票へ」と報じているのを見て思わず笑ってしまいました。
というのもトランプ米大統領の誕生でルペン氏が脚光を浴びたのではなく、むしろその逆です。
平成28(2016)年元旦のブログ「近年の世界政治は一国主義・排他主義になっていないか?」でその前兆の象徴としてまさにルペン氏を取り上げました。

2016年1月1日「【謹賀新年!】今年も中田宏チャンネルで「言っちゃいます!」

遡ること平成27(2015)年12月にフランスで(広域)地域圏議会選挙(13地域圏)が行われ、第1回目の投票ではルペン氏率いる国民戦線が6地域でトップ、第2回目の投票で共和党(中道右派)7・社会党(中道左派)5・地域政党1と何とかルペン氏・国民戦線に勝利しましたが、この結果は中道右派と中道左派が手を組んでの勝利でした。

今回の最新の世論調査は脱落した主要政党の支持がマクロン氏に集まっていると考えられ順当に行けばマクロン氏が大統領当選に近いと言えますが、一方でこの優位は“今が頂点”とも考えられます。

当然ルペン氏はこれから反転攻勢に出るでしょうし、仮にこれから決選投票までの2週間にテロ事件などが発生するようなことがあれば一国主義・排他主義を主張するルペン氏にさらに支持が集まることもあり得るでしょう。

イギリスのEU離脱騒ぎに続いて、これから2週間のフランスは大注目です。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年4月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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