何人いればファンが認める再結成?ZIGGYデビュー30周年

2017年05月01日 14:00

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ZIGGYのライブに行ってきた。この前にお邪魔したのは、2014年の結成30周年ツアーだったか。今年はメジャーデビュー30周年だ。

これは、会場のEX THEATER六本木の写真。ご覧の通り、ボーカルの森重樹一しか写っていない。そう、今回のツアーに参加するオリジナル・メンバーは森重樹一だけだ。参加メンバーは カトウタロウ(G)、Toshi(B)、CHARGEEEEEE…(Dr)、佐藤達哉(Key)で、あくまで「サポートメンバー」と呼んでいて、「メンバー」とは表記されていないような。このあたりは曖昧だ。カトウタロウは何度もZIGGYをサポートしており、2014年のツアーでも一緒だった。佐藤達哉に関しては、もうメンバーと言っていいほど、アルバムや楽曲に関わってきたし、ツアーも何度も一緒に回っている。

ファンには賛否があるようで。昨日は「常見さんまでこれをZIGGYっていいますか?」というメンションを頂いた。

結論から言うと、「いいんじゃないの」というのが、私のスタンスである。バンドの主導権を握っている人(森重樹一)と、ファンが認めれば良いのではないかと思うのだ。3時間40分、38曲にもおよんだライブには、現在進行形のZIGGYの姿があった。いや、初めて彼らを見た時の輝きと、円熟味が同居するかのような。新曲も30年前からの曲も見事に同居していた。ZIGGYといえば一般にはドラマ『同級生』の主題歌となった「GLORIA」だが、それ以外にも傑作が多数あることを再確認し。その大ヒットした「GLORIA」も年月を経た美しさがあった。


これはツアー初日の新横浜での映像だが、見て欲しい。彼らならではの毒と華を見事に取り戻している。言いづらいが、過去最高の演奏力だとも思う。特にドラマーのCHARGEEEEEE…はバンドにかつてない華と馬鹿騒ぎ感をもたらしている。カトウタロウもギタリストとして華があるし、Toshiも、もちろん佐藤達哉も安定感がある。

ノスタルジーにひたるわけでもなく、批判も覚悟で、バンドを前に進めようとする森重樹一の意地を感じる。そう、長年ソロ活動をやってきた彼だけに、ZIGGYでしかできないことというのは明確になっているはずで。

CELEBRATION DAY
ZIGGY
SPACE SHOWER MUSIC
2017-03-22



このメンバーでのシングルが発売されていたが、6月にはレコーディングが始まり、秋以降には10年ぶりのアルバムリリース、さらには全国ツアーなのだという。このシングル、いい感じだったので、期待したい。ライブもまた行こうという気になった。

22-1

ライブには、先日、復活したシュリーカーからも花が届いていた。他にも森重樹一、ZIGGY信者のバンド関係者が多数集まっており。与えている影響を感じた次第だ。

これは会社にも通じるものがあると思い。「◯◯社長時代が最高だった」「◯◯が売れていた頃のA社が一番、A社らしい時期だった」的な言説があるが、はっきり言ってこの手の自分の古き良き思い出を会社に勝手に押し付けているだけだ。カリスマ経営者が退いたあとも、彼らが退いた割にはよくやっているなと思える企業はいくらでもあるわけで。

そして、笑い話ではなく、本当の話でバンドも今後、一人でもオリジナル・メンバーがいたら、いや、ゼロでも存続していくのではないかと思うのだ。バンドを組織として捉えたならば。だいたい、会社では創業メンバーが全員死んだら倒産、解散なんてことはあまりないわけで。大槻ケンヂが「KISSは世襲制にするべき」と言っていたが、まさにそんな感じだ。

その大槻ケンヂはこんなことも言っている。

「ロックバンドの解散とプロレスラーの引退は信じちゃいけない」

うん、そのとおりなのだけど、いざ復活した姿をみたら、この人たちを信じようと思うのが、ロックとプロレスなのだ。人間って面白い。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年5月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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