北の核は許さず金正恩は排除しない決断を

2017年05月02日 10:00

朝鮮中央通信より引用(編集部)

北朝鮮については、

①これまでのような当面の衝突を回避するだけの糊塗策は、来年になればより進化した核戦力を北朝鮮に持たせて今年より遙かに悪い状況を招来するだけなので絶対にダメ

②もちろん平和的に解決することをめざすべきだが、武力行使の可能性を完全否定しての交渉でこの問題が解決するはずないから武力行使もありうべしというトランプ大統領の政策は正しい

③日本はたとえトランプ大統領が過激すぎると思っても表でいうべきではない。それは誤ったメッセージを北に与えるし、また、積極的な軍事協力ができない以上は口先だけでもアメリカに貢献しないと持たない。もし、アメリカに苦言を呈したいなら、フランスのように、いざというときは、アメリカができないような軍事的コミットメントまで率先してやるという覚悟であるべきだ。

一方、北を説得して最終的に核戦力を放棄させるためには、体制の存続と金正恩とその家族の安全を保証するしかない。リビアのカダフィのような目には遭わさないと安心感を与えねばなにも動かない。もちろん、内部崩壊を期待したいところだが、核危機の深刻さを考えれば、「期待する」適度ではダメだし、もっと悪い政権が登場するかもしれない。

日本は拉致問題があるから動きづらいのだが、ただ、幸いなのは、金正日と違って、金正恩が拉致の当事者でないことが明らかなのだ。その点が根本的な差だ。

しかも、金正恩の母親の故・金英姫は大阪生まれ。拉致被害者の帰国にも金英姫の助言があったという説もある。金英姫が本当に善玉とも思いにくいが、ここは、相対的な善玉という位置づけを与えることは戦略的にはありだろう。実際、彼女の存在は北の内部における日本からの帰還者の地位向上には貢献したのである。

そして、拉致問題は、真相究明や責任追及は棚上げにしても、生存者の救出に焦点をとりあえず絞るべきだ。
そういうメリハリの利いた立場を実現できるのは、対北強硬派だった安倍首相しかあるまい。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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