沖縄・本土復帰から45年「正直に」基地は必要と向き合おう

2017年05月16日 06:00

45年前の昭和47(1972)年の昨日、5月15日に沖縄は本土に復帰しました。

当時、小学二年生でしたがそのことは本当によく覚えています。
もちろん沖縄の人を含め日本全国で喜ばしいことと受け止められていましたが、しかし一方で課題もありました。
それまで沖縄では米ドルが使われていましたし、パスポートがなければ本土や東京とも往来できませんでしたが、復帰後の沖縄の課題は
1)本土との経済格差の是正
2)自立的な発展
3)米軍基地の縮小
といったものでした。

特に基地問題は今でも大きな課題として残っています。
実際、日本全体の面積の0.6%しかない沖縄県に米軍基地の約70%が集中し、これは沖縄県全体の約10%に相当します。
その米軍基地は返還時に約2万8660haありましたが今は約1万8982haと当時の66%になり確実に減ってきましたが、いずにしても基地縮小には真摯に取り組まなければなりませんし経済の振興策も図っていかなければなりません。

一方で基地に絡めて「沖縄は虐げられている」「沖縄は差別されている」といった意見が今でもよく聞かれます。
こうした意見が出なくなるように”正直に”沖縄に向き合って話していく必要があります。
沖縄が占領されてその歴史的遺産として今も米軍が駐留していのではなく、今日的に「沖縄だから」駐留しているということをしっかり伝える必要があると思います。

以前、日本戦略研究フォーラム(JFSS)作成の『東アジア地勢図』を紹介したことがありますが、例えば言うまでもなく尖閣諸島は沖縄県にあります。
尖閣諸島

そして中国が軍事圧力を強める南シナ海もすぐそこで、
南シナ海

東シナ海・太平洋の安全を考えた際も地政学的に沖縄というのは極めて重要になります。
東シナ海

日本戦略研究フォーラム(JFSS)作成『東アジア地勢図』
http://www.jfss.gr.jp/news/map/map.htm

このことは沖縄の人と話す機会があれば必ず話しますし、沖縄で何度か講演しましたがその時にも聴衆に正直にそのことを伝えました。
日本政府も同様にしっかりと正直に沖縄の人にこう伝えて理解を求め呼びかけるべきです。

沖縄に対する差別や押しつけ意識は毛頭ありませんし、勿論、日本全体で必要なものは日本全体でシェアすべきです。
沖縄に必要ないものは沖縄になくて構わないが、日本にとって米軍基地は沖縄に必要だということを政府は正直に沖縄に伝えていくべきです。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年5月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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