「日本人でよかった。」と本当にそう思います。思いやりと職人技

2017年05月17日 06:00

「私日本人でよかった」というコピーのポスターが今、話題になっています。

「外国人に失礼だ」とか「排他主義的だ」といった意見がネット上に出てきたからで、確かにアメリカにトランプ政権が誕生する少し前から世界ではナショナリズムが台頭していますから、こうした意見はわからなくもありません。
ポスターは全国の神社を包括する神社本庁が6年前の平成23(2011)年に製作を企画し、前後に東日本大震災があって当時の”日本人の譲り合い協力し合う姿勢”・“礼儀正しさ”が国内外から評価されたことから「日本人でよかった」というコピーとなって作られたようです。

仮にこのポスターが子供に愛国心を押しつけたりすり込むために教育現場で貼られるポスターであれば問題ですが、そうではありません。

また今回のコピーと真逆に「私日本人で恥ずかしい」という表現も日本では当然、許されるはずですので、「日本人でよかった」という気持ちを素直に素朴に表現することに過剰に反応するのはいかがなものでしょうか。

実際「日本人でよかったな」と思う瞬間は数多あります。
美しい田園に飛来する赤トンボの風景を目の当たりにした時や春夏秋冬を肌で感じた時、和風建築に佇んだ時、さらに美味し寿司や江戸前の天ぷらに舌鼓を打てる時も私は「日本人でよかった」と感じます。
日本人らしい人の内面的な思いやりやおもてなしに触れた時も同様です。

ところで件のポスター、実は女性モデルが“日本人ではなく中国人だった”というおまけまで付きました。
話題になったことから調べた人がいたようで、後に製作側も事実と認めたそうです。

何ともお粗末でとてもプロの仕事とは思えません。
仕事のミスはないに越したことはありませんが、今回はやってはならない”致命的なミス”で、よほど魂を込めずに仕事をしたのでしょう。
良く知る広告映像製作関係者曰く「イメージに合いそうなフリー素材から、よくよく確認せず適当に使った、手抜き仕事だったのではないか」と推察していました。

目に見えないところまでしっかりと仕事をする日本人の「職人技」に遭遇した時には「日本人でよかった」と思いますが、今回のような失態は「日本人も困ったもの」です。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年5月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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