取材妨害:NHK 鈴木徹也記者への公開質問状

2017年06月06日 23:00

“みなさまのNHK”の記者の言動が問われる事態に(編集部)

さて、2013年10月11日の小野寺防衛大臣の記者会見後、NHKの防衛記者クラブキャップだった鈴木徹也記者から「個人的な質問をするな」とインネンをつけられました。

NHK政治部記者の暴言 不誠実な「皆様のNHK」の態度

防衛省記者会見後に罵倒し、圧力を掛けた記者の正体。皆様の大NHKは過ちを犯さず

防衛省記者クラブの匿名で罵声を浴びせる残念な記者(画像あり)

『記者クラブ』というシステム〜防衛省大臣記者会見後で非記者クラブ会員に圧力をかけるNHK記者の存在①

『記者クラブ』というシステム〜防衛省大臣記者会見後で非記者クラブ会員に圧力をかけるNHK記者の存在②

ぼくは防衛省の大臣の記者会見で、小野寺大臣(当時)に特定秘密保護法と富士学校の合同調査研究会同、それにぼくの著書「防衛破綻」に対する陸幕装備部が作成した「正誤表」に関してぼくの体験を元に質問しました。

富士学校の合同調査研究会は秘密もなにもないのに、プレスには非公開。外部の目が入らないから、業者のレポート丸写しで発表をするのではないかと。

また陸幕装備部が作成したぼくの「防衛破綻」の正誤表が、これまたお子様レベルの、ウィキペディアとか2ちゃんねるあたりを参照にしたと思われるものだったわけです。この一部を入手したが、全文を見せろといったら陸幕から拒否された。何故だと質したわけです。

後に広報官から「内部資料」なので公開しない、との回答がありました。

別に秘密でも何でも無い内容です。しかもぼくの本に誤りが多いという正誤表の、実は正しいという方が間違いだらけという情けない話です。対象となった本の著者に見せてもなにも問題ないでしょう。

ところが、単なる内部資料であり、情報公開の対象では無い。だから公開する必要はないというロジックでした。

実のところ、お子様レベルのレポートを世間に晒すのが嫌だったということでしょう。

ですが、世間に晒したくない資料はメモは「内部資料」とすれば、一切外部からの公開の要求があっても受付けない、ということです。

こういう本来外部に出して然るべきの情報を隠すから、外部からのチェックが入らずに、いい加減な仕事をしたり、法に触れるようなことをして平然としているのではないでしょうか。

日本の役所、特に防衛省は本来公開すべき情報、外国の軍隊ではオープンにしている情報すら隠します。ですから、ファクトを元にした報道がやりにくい。始めから決めつけのような報道も多くなります。

ですから、ぼくは防衛省の情報公開の意識はどうなのだ、公開すべきものは公開すべきだ、それが民主国家の「軍隊」だろう、そういう意図で質問をしたわけです。

この件が果たして「個人的な事案」なのでしょうか。

こういう隠蔽体質の役所が、特定機密保護法の制定ともなれば、尚更隠蔽体質が強化されるのではないか、それがぼくの質問の意図でした。

さて、現在話題になっている前川元文科省次官が、安倍首相が関与したとされる内部文書が存在するか否かということが大きな問題となっています。

(週刊朝日)森友に続き、加計問題でも「知らぬ存ぜぬ」 “前川砲”潰す安倍政権の卑劣

安倍晋三首相の「腹心の友」が理事長を務める加計学園の獣医学部新設が「総理のご意向」で進められたことを示す文部科学省の内部文書はやはり「本物」だった。文科省の前川喜平・前事務次官が5月25日に会見し、安倍政権に反旗を翻した。官邸の「知らぬ存ぜぬ」は卑劣ではないのか?

政府は出所が分からない文書だから、調べる必要がないとしらを切っていますが、いくつかの部署で保存されているという内部の証言もでています。存在しても、今度は「内部文書」だから公開しない、というのではないでしょうか。

また少し前は、防衛省は南スーダンPKOの日報は破棄したと、組織ぐるみで情報隠蔽をしました。

さて鈴木徹也記者が「個人的な質問」と非難しましたが、同じような情報隠蔽が続いているわけです。

もっと「皆様のNHK」やら記者クラブ会員のメディアの諸君が、もっと日常的に情報の開示を当局に要求していれば、南スーダンPKOやなどの出し渋りはなかったのではないですか。

これらの事案はぼくの質問と同根です。

「皆様のNHK」含む記者クラブが当局とナアナアの、八百長プロレスみたいな記者会見ばかりやっているから、完全にジャーナリズムが当局から舐められているではないでしょうか。

率直に申し上げるならば、記者クラブが団結して当局から情報を引き出すための組織、国民の知る権利のための団体であるならば、ここまで防衛省や政府は情報公開に関して、民主国家ではあり得ないレベルのぞんざいな態度をとっていないはずです。

こういう記者クラブの怠惰な、当局と癒着している体質が今回の安倍政権の国民を小馬鹿にしたような、情報公開拒否の土壌となったのではないでしょうか。

さて、鈴木徹也記者に公開質問です。

1)あなたは今でもぼくの質問が「個人的な質問」だったと思っていますか?
2)また話題になっている加計学園関連書類は役所内部の「内部資料」だから公開する必要はないと思っていますか?

以上ご回答いただけると幸いです。

まあ、上記のリンクにあるように保身ばかり考えている卑怯者だから回答はないでしょうが。
その場合はあなたがぼくに対して行った、見苦しい釈明や謝罪の会話の録音をネット上で公開するかもしれません。そのときは悪しからず。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2017年6月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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清谷 信一
軍事ジャーナリスト、作家

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