インド・インフラ編:オススメは日本が支援したコレだった

2017年06月14日 06:00

インド特集・第2弾は「日本がインド人の行動様式を根本から変えた」リポートです。
首都を走る地下鉄「デリー・メトロ」は2002年に開業し、今では1日200万人以上が利用する大動脈で、東京メトロと比較しても総延長距離・駅数ともに上回ります。

総延長距離(km)
駅数
デリー・メトロ 330 241
東京メトロ 195 179

この地下鉄がインド人にとって”革新的”だったのは「時間通りに電車が来る」ことで、ラッシュ時には3分に1本、運行されています。

それまでのインドの鉄道は
「あれに乗らなきゃ!」
「あれ、いつの電車だ?昨日出発予定だった電車だ!」
と、とにかく目の前の列車に乗らなければ次にいつ発車するかわからないため、廻りにお年寄りや女性が居ようが構わず力尽くで乗り込んでいました。
TVなどで見かける「窓から人が出ている、屋根にも乗っている」という列車の風景は「時間通りに来ない」という理由があるのです。

delhi

インドの地下鉄を進めたのは日本のJICA(国際協力機構・Japan International Cooperation Agency)で、まさに日本的な鉄道建設と運行がインド人の”時間の概念”を変えました。
現在も新路線が建設中ですが、そこで使われているのは「NOKI=納期」という言葉です。
時間通りに工事を進め終わらせる・物を納める、そして地下鉄は時間通りに運行されるという時間の概念によって、それまで時間にルーズだった人々が、例えば会社で始業時間を守るようになったそうです。

metro

安全な乗り物ですから女性の社会進出にも繋がり、また街自体はクリーンとは言えないインドですが

india

地下鉄構内に入ればキレイで、駅のホームでもゴミを捨てないなど公共マナーが向上しインドの人たちの意識を根本から変えることになりました。

station

現地では坂本威午・JICAインド事務所長から「インドではメトロ=日本として国民こぞって日本に感謝してくれている」と伺いました。

welcomes

実際にCentral Secretariat(セントラル・セクレタリアット)駅に行きましたが、

delhi3

中にJICAと地下鉄の歴史などがパネルで
◯地下鉄で車の利用が減少
→渋滞が減少
→排気ガスが減少
→大気環境が良くなった!
と展示で紹介されていました。

坂本所長はインド赴任時に見た番組では、リポーターがインドの女性に
「デリーではどこに観光に行けばいいですか?」
と聞いたところ
「デリー・メトロです」
と答えていたそうです。
快適できれいで安全、私達の誇り!ということでしょう。

日本がインドに本当に良い仕事をしたと実感しました。
これからも大いに利用していただきたいですね。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年6月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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