羽田空港のあの“気ニナル道”について調べてみた! --- 方喰 正彰

2017年06月17日 06:00

出張で東京に行く際には「飛行機が当たり前」という方が日々増えていますが、出張に限らず旅行などで羽田空港を何度も利用されていると、“あの道”について疑問を感じたことがありませんか?

第1ターミナルと第2ターミナルでは、動く歩道の進路がなぜ逆なのだろうか?

具体的には・・・

JAL便に乗るときは、右が前に進む。(第1ターミナル)

ANA便に乗るときは、左側が前に進む。(第2ターミナル)

というようになっています。

Japan Airport Terminal Co.,Ltd.

私はコンサルタントとして業種業態を問わずに仕事をしている関係から、常にいろいろな物事について考えたり、同じものを様々な角度から考えたりするという癖=職業病がついてしまっています。

このことについて同じように疑問を持っている人がいましたので、この機会に調べてみようと思いました。そこで、答えを探るべく、まずは先の質問が出てきたことに対して仮説を立ててみました。ぜひ、みなさんもその理由を一緒に考えみて頂ければと思います。

私の仮説では・・・

仮説1: 動線(人の流れ)上、現状のものが最適になっている

仮説2:あえて進行方向を逆にすることで、間違ったときに気が付きやすくする

仮説3:たとえば関東や関西でエスカレーターのあける左右が異なる、また海外での道路通行側の左右が異なるように何かのローカルルールが存在し、それを参考に決められた

さて、このように仮定を立ててリサーチを開始したものの、どれも当てはまりそうな説明にはたどり着けませんでした。かといって、仮説以外の正解となるような説明も見当たりませんでした。公式HPにもさまざまな「よくあるご質問」というページがありますが、そこでも今回の疑問に対することには言及されていませんでした。

『とことん調べる人だけが夢を実現できる』(サンクチュアリ出版)という自著がある以上、調べないわけには…と思い本格的に調べることにしました。とはいえ、様々な角度から調べてみても見当もつかなかったので、正しい回答を得るためには当事者に聞くほかはないと思い羽田空港に問い合わせをしてみました。

突然の、しかも誰も気にしていないような質問に対して、「この疑問について記事を書きたい」という一筆を添えていたため、質問の目的等を聞かれました。「記事」は個人的なブログではなくWEBメディア上での記事にしたいということから正式な取材依頼ということになり、メールインタビューという形での進行となりました。そして、次のような回答を得ました。

「第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルの各ターミナルの構造上の違いがあるためです」
(回答者:日本空港ビルデング株式会社 広報・IR課様)

・・・。

あたりまえといえば当たり前にも思える、そのストレートな回答に閉口してしまった。

「気ニナル道」のあの疑問へ意外な回答が・・・

ご丁寧に、その理由を詳しく解説して頂きました。

第1旅客ターミナル2F / 出発ロビー

「第1旅客ターミナルの出発ゲートラウンジの動く歩道は出発されるお客さまには保安検査場から搭乗口までスムーズに進めるように航空機に搭乗するエアサイド側を、到着されたお客さまには出口までスムーズに進めるように到着ロビー側をご利用いただくため進行方向を定めております」

羽田空港公式サイトより

第2旅客ターミナル2F / 出発ロビー

「第2旅客ターミナルは、第1旅客ターミナルとは構造が異なり、ご出発のお客さまとご到着のお客さまでご利用される階が違います。第2旅客ターミナル新築時に現在のターミナル中央から北側への進行方向が過半であったため保安検査場通過後すぐに動く歩道に載れるように保安検査場手前側が北側へ向かう方向としております」

(注・第2旅客ターミナルは現在の北側のみで2004年12月に開館し、その後2010年10月に南側が増築されました。)

羽田空港公式サイトより

仮説1で検討したように、一般的に効率的な動線確保の理由からではあったが、 あれやこれやと思考を巡らせるとともに、気になるものは早めにとことん解決することが脳と心をスッキリさせるための最良策ということを感じました。

みなさんも何かもやもやしていることや、胸に引っかかっていることがあれば早めにスッキリさせて目の前のことに全力で取り組めるようにして頂ければと思います。

実は、今回の取材を通じて、もう1つお伝えしたいことが見つかりました。

それは、取材対応の素晴らしさについてです。電話で問い合わせをしてから、関係部署に取り次いで頂き回答を頂くまでの、そのスピード感と明確な管理経路には日頃からしっかりとした管理がされており、かつ組織をまたいだ横断的な組織力もしっかり整っていることを感じずにはいませんでした。

10人以下の企業でも、だれが何を担当しているか分からない企業が少なくない中で、質問の内容に応じて迅速に取り次いで回答が得られた適格性とスピード感は、稀にみる感銘を受ける対応でした。

 

方喰 正彰(かたばみ まさあき)
ビジネスコンサルタント、コンテンツプロデューサー。有限会社Imagination Creative 代表。アゴラ出版道場二期生

ブランディングを軸に、企業向けにはビジネスモデルづくりのコンサルティングや、コンテンツの力を生かした新規事業のプロデュース、個人向けにはパーソナルブランディングの構築というかたちで「まとめる」「つたえる」をテーマにサービスを提供している。近著に「マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命」(サンガ)。

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