山口敬之氏ピンチ⁈ 国会では「この法律」も改正されました

2017年06月21日 06:00

昨日のブログで通常国会が閉会したことを取り上げましたが、今日は今国会で成立した法律を確認します。
ちなみに今回の法案成立率は95.5%だったそうですが、これは政府与党側が成立させたい法案を絞り込んでいるため、「95点も取って素晴らしい」と考えるのは少し違います。新聞などではよく出てくる”成立率”ですが、私はあまり関係無いと思います。

さて、新たに成立した法律を次に列挙してみます。

テロ等準備罪処罰法(組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律)

法案の中身については検討段階でブログを書きました。

2017年01月12日 「国会で審議予定の「共謀罪」って何だ?きょうぼう?」
http://nakada.net/blog/8171

 

天皇陛下の退位を実現する特例法(天皇の退位等に関する皇室典範特例法)

特例法として一代限りになった理由は、皇室典範(恒久法)で規定してしまうと、”天皇が辞めたいと思えば退位できてしまうこと”(恣意的な退位)や、”皇室のなかで引きずり下ろしのような事態が起こる可能性”(退位の強制)が懸念されるためです。

2017年06月14日 「【陛下の譲位特例法、16日に公布へ】あなたの「思い」と合っていますか」
http://nakada.net/blog/9815

 

衆議院選挙の区割り改正(公職選挙法の一部を改正する法律)

一票の格差是正のためで、これについては2016年1月22日のブログ「選挙区も議席配分も文句は無しで!便利な投票方法は文句有りで!」で書きました。

2016年1月22日「 選挙区も議席配分も文句は無しで!便利な投票方法は文句有りで!」
http://nakada.net/blog/3688

 

改正介護保険法(地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律)

例えば所得の多い高齢者には応分の負担を求め、制度の持続性につなげるといった内容が盛り込まれています。これらは介護保険制度の会計が厳しいことによります。

 

性犯罪の厳罰化(刑法の一部を改正する法律)

性犯罪の厳罰化では、強姦罪の名称が強制性交等罪に変わるなど改正されました。以下がポイントです。

・強姦の法定刑(刑罰法規に規定されている刑)の下限3年が5年になりました

・本人の申告があるなどが条件だった親告罪(被害者などによる告訴・告発・請求が公訴の提起に必要とされる犯罪)から非親告罪(被害者の告訴が不要)になりました

・これまで加害者は男性、被害者は女性とされていましたが、性別の規定を撤廃し、男性も被害者として適用されるようになりました

・18歳未満の人を監督・保護する立場の者(親など)がその影響力に乗じてわいせつな行為をした場合、暴行や脅迫が無くても強制わいせつ罪と同様に処罰できる「監護者わいせつ罪」が設けられました

 

今回の改正は明治時代の制定以来、110年ぶりで、大改正といえます
これらの法律は公布された後に施行時期が決まりますが、施行前に起きた事件についても原則適用するそうです。

6月6日のブログで扱った山口敬之氏の事件も事実関係はわかりませんが、仮に起訴されて裁判になれば、時期にもよりますが新しい法律が適用されることになるでしょう。

一方で、依然として名誉毀損罪は親告罪です。
つまり、例えばレイプされたなどと事実に反することを言われたのであれば、山口氏側が「名誉毀損だ」と訴え出なければいけません。

2017年6月6日『【山口敬之氏・レイプ疑惑】”重大な人権蹂躙”なので、民事訴訟を!』
http://nakada.net/blog/9721


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年6月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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