【映画評】兄に愛されすぎて困ってます

2017年07月04日 06:00
提供:松竹

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恋に恋する女子高生・橘せとかは、現在、告白12連敗中。そんな彼女をずっと見守っているのは、ヤンキー系のイケメンの兄・はるかだった。せとかとは血がつながらない兄妹だったが、せとかを想う気持ちが単なる妹愛以上のものだと気付いたはるかは、戸惑いを感じている。そんなはるかの気持ちを知らないせとかに、突如、人生初のモテ期がやってくる。初恋の人で超ドSキャラのセレブ研修医・高嶺、いつもお姫様扱いしてくれる他校の先輩・千秋、さらに教育実習生の英語教師までが、せとかに急接近。せとかはパニックになってしまう…。

突然のモテ期が到来した恋愛体質の女子高生と、彼女をとりまく年上のイケメン男子たちの恋の駆け引きを描く青春ラブストーリー「兄に愛されすぎて困ってます」。原作は夜神里奈の大人気同名コミックで、通称“兄こま”と呼ばれている人気作だ。少女マンガ原作ものには、少なからず女子の妄想が入っているが、ここまであからさまなのは珍しい。ヒロインがなぜ突然モテ期に突入したかがさっぱりわからないのだが、とにかくセレブ系、ホスト系、ヤンキー系…と、タイプの違う3人の年上イケメンにモテまくる。中でも血がつながらない兄との“禁断の愛”にやきもき…というのが主なストーリーだ。夏祭りでのはるか争奪戦や、イケメン二人のそれぞれの弟や妹もからみつつ、本当に自分が好きな人はいったい誰?!と贅沢な悩みにモンモンとするヒロインの姿は、まさに女子のあこがれといったところ。

こういう作品にあれこれ言うのも大人げないが「俺物語!!」の河合勇人監督にしては、はじけっぷりが足りないので不満が残る。せとかにアプローチする、勘違い系の教育実習生の存在が、意外にも笑わせてくれた。
【50点】
(原題「兄に愛されすぎて困ってます」)
(日本/河合勇人監督/土屋太鳳、片寄涼太、千葉雄大、他)
(女子妄想度:★★★★★)


この記事は、映画ライター渡まち子氏のブログ「映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評」2017年7月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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