炎上“バニラエア車いす”事件。こんな時こそ前進しよう

2017年07月09日 11:30

いわゆるLCC(Low Cost Carrier)格安航空会社のバニラ・エアが、飛行機搭乗のタラップ(階段)を車いすの乗客男性に自力の腕の力で這い上がらせていたことが大きく報じられていました。

飛行機のヘビーユーザーでしてさまざまな空港を見ましたが、羽田のような大きな空港はターミナルから飛行機の入り口まで渡り廊下のような通路で繋がっていますので車いすでも飛行機の入り口まで行ける一方で、小さな空港はそのような整備がないこともありそこでは私は飛行機のタラップ(階段)を上がって飛行機に乗り込みます。

こうした空港の場合、車いすや足の不自由な方は各社がリフトで上げる対応を行っているようですが、今回の件は奄美空港で、バニラ・エアはリフト設備がなかったなどで問題が発生したようです。

ネット上では事実関係がはっきりしないところもありますが、バニラ・エアに対して
「どんな理由があろうと男性にタラップを上がらせたのはひどい」
男性には
「バニラ・エア側は数日前に申し出ればきちんと対応するとサイトに書いてある。いきなり行くのはないだろう」
と双方に賛否が相次いでいます。

飛行機に乗る場合は数日前には日程が決まっていて予約しているケースが多く、航空会社は事故なくスムースな搭乗のために車いすの方に限らずお手伝いが必要な場合は事前連絡を求めていて、これは必要でしょう。
しかし急なフライトも当然に有り得ますが「当日はお断り」ではまずいですし、その際にどう対応するかは「社会として」協力が必要です。

かつて車いすや盲目の方とエジプト・イタリア・フランス・ポルトガルなどを一緒に旅しましたが、飛行機へ乗るために男2人~3人で車いすの人を持ち上げてタラップを昇った経験があります。

航空会社「だけ」に任せるのではなく、慎重を期しつつ私たち社会の構成員や同じ場所に居合わせた乗客によるサポートも必要ではないでしょうか。

「バニラ・エアみたいな会社は潰れろ」
「LCCだから対策が無くても当たり前」
などの極端な意見ではなく、むしろこうした機会を通じて社会が前進することが大事でしょう。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年7月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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