都民ファースト都議団の役員人事から見えてくるもの

2017年07月13日 06:00

外部の人間であるのに関わらずこれまで都民ファーストの皆さんにあれこれ注文を付けてきているので、まあ少々鬱陶しいかも知れないが、こういう考えもあるのかな、ぐらいに受け止めていただければ幸いである。

私がまったく存じ上げない方が都民ファースト都議団の新しい幹事長や政調会長に選出されたが、写真で拝見する限り、皆さん癖がなさそうで、出来立てほやほやの都民ファースト都議団の取りまとめ役としてはそれぞれ適任者のようである。

都民ファーストの所属都議会議員55名の皆さんでお決めになったことだろうから、結構なことである。

小池さんは都民ファーストの役員ではないそうだから、都民ファースト都議団は都議会の運営についてはすべて自分たちの協議で決めるということだろう。

幹事長に就任する増子博樹氏は当選3回の都議会議員としては当選回数が少なく、かつ前回の都議会議員選挙では落選した元職ということだが、どうやら都議会の過去のしがらみを引き摺っておられない方のようなので今回の都議会議員選挙で初めて当選した新人の方と同じようなフレッシュな感覚で新しい都議会に臨むことが出来るのではないだろうか。

今回の都議会議員選挙は、過去のしがらみを引き摺っていそうな古参の都議会議員をパージして新しい都議会を作り上げるための選挙だったろうから、元職の方が返り咲いて新鮮な気持ちで新しい都議会に臨む、というのは悪くない。

増子氏は、連合文京地区協議会議長でUAゼンセン東京の推薦を得ていたとのことだが、小池さんと連合の橋渡し役を増子氏が担っていたのだとしたら、小池さんは公明党と連合の双方から支援を受けてこの度の都議会議員選挙を戦ったことになる。

都民ファーストは有象無象の寄せ集め集団などと悪口や軽口を叩く人たちがいたが、増子氏が都民ファースト都議団の幹事長ということになると、案外都民ファーストには強力な応援団がいるじゃないか、ということになる。

都民ファースト都議団の幹事長が、都民ファーストの中で最大の発信力を誇る音喜多さんから増子氏に代わることになるが、都民ファーストの組織固めを図るという意味では、この人事は成功である。

小池都知事誕生の大功労者である音喜多さん、上田さん、両角さんも納得されてのこの度の幹事長選出のようであるから、音喜多応援団の私からも、おめでとうございます、と申し上げておく。

なお、音喜多さんや上田さんを応援して来られた方々からすると、今回の人事では何だか音喜多さんらが冷遇されたんじゃないかと受け止められる方がおられるかも知れない。
しかし、大事なことはポストではなく、それぞれの方が都民ファーストの中でどんな役割が与えられるかということだろう。

音喜多さんは、引き続き都民ファーストの顔の一人であり、無党派層や若い方々を魅き付ける
抜群の力を持った若きリーダーである。
都民ファーストが大きくなるためには、音喜多さんや新人議員の方々の活躍が益々求められるはずである。

皆さんのご活躍を心から期待している。

都民ファーストは、次の選挙を視野に入れているはず

都民ファーストの代表は、野田数氏が続けられるようである。
都議会議員の中から選ばれたら如何、と注意喚起を促したが、功を奏しなかったようである。

まあ、余人をもって代え難い、という事情でもあるのだろう。

都民ファーストは2年後の統一地方選挙を視野において引き続き小池政治塾・希望の塾を開講するようだが、都民ファーストはもともと希望の塾の運営母体として設立された団体のようなので、その本来の設立趣旨の原点に立ち戻れば、選挙の実務や政治の表や裏にもよく通じてる野田氏が都民ファーストの代表を続けられるのにはそれなりの合理性がある。

候補者選びにはそれなりの眼力が必要だが、候補者の具体的な選考に当たった野田氏や都民ファーストの選挙コンサルタントの方々の眼力が相当なものだった、ということがこの度の都議会議員選挙で実証されている。50人の公認候補を擁立してその内の49人を当選させるというのは、神業の類である。

公明党や共産党のように熱烈な支援者がいて徹底的な組織選挙が出来る政党ならともかく、選挙の経験がないずぶの素人集団を率いて、風頼みの選挙を戦う時は、よくよく風の吹き具合を確かめながら、すべての候補者に満遍なく風が行き渡るようにしてあげなければならない。

小選挙区ならともかく、中選挙区の場合はなかなか難しいのだが、野田氏や都民ファーストの選挙コンサルタントの人たちはこれを見事にやり遂げた。

実に惚れ惚れするような戦いぶりだった。

選挙に負けることが嫌なはずの小池さんが野田氏を信頼するのは、当然と言えば当然だろう。

選挙は、野田氏に任せておけ。
そういうことだろうと思う。

野田氏が引き続いて都民ファーストの代表を続ける、というのは、既に次の選挙が視野に入っているからに違いない。他の人では、この先に出てくる各級選挙の陣頭指揮を執ることは、確かに難しい。

納得である。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月12日の小池劇場関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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