(再掲)「尖閣は領土問題」と、かつて発言した蓮舫氏

蓮舫氏が戸籍を提示して二重国籍が解消したと説明するそうだ。遅きに失したこの行為ですら「差別につながる」と反発している民進党の国会議員がいるそうだ。そんな国会議員にぜひ読んでほしい記事を、僕は昨年すでにアゴラに掲載した

記事中に書いたように蓮舫氏が大臣を務めていた期間の行政判断に二重国籍問題が影響していたとしたら、それこそが大問題である。大臣が他国籍を持っていることで自国の利益が損なわれてはならないし、また、このような疑いを避けるためにも、政治家は二重国籍であってはならないのだ。

以下、記事を再掲する。

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蓮舫氏の二重国籍問題が大きく取り上げられている。野党第一党の代表として総理大臣候補となる人物が二重国籍であるとすれば、八幡和郎氏が主張するように大問題である

しかし、問題はそれだけではない。蓮舫氏は内閣府特命大臣に就いたことがあり、在任中に尖閣諸島中国漁船衝突事件が起きているのである。2010年9月7日に、尖閣諸島付近で違法操業していた中国漁船を取り締まろうとした海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した。9月14日の記者会見で蓮舫大臣は次のように発言した。記録が残っている。

いずれにせよ、領土問題ですので、私たちは毅然とした日本国としての立場を冷静に発信するべきだと思っているし、感情論に陥るべきではないと思っています。

尖閣諸島はわが国の領土であり、尖閣諸島をめぐる領有権の問題は存在しないというのが、我が国政府の立場である。政府の立場に反していると蓮舫大臣は批判を浴び、9月17日の記者会見で発言を修正した。これも記録に残っている。

国家間で争いが生じた際に、相手国に有利となるように政府を動かす恐れこそ、二重国籍にかかわる最大の問題である。蓮舫氏は自らの国籍について正確な情報を発信していただきたい。同時に、民進党はかつての政権党として、蓮舫氏が大臣を務めていた期間の行政判断に二重国籍問題が影響を及ぼしていなかったか検証すべきである。