政治家に忠誠と文化への愛着を求めたら差別か?

2017年07月18日 07:00

民進党サイト(編集部)

蓮舫さんの二重国籍問題が発覚したのは、民進党代表選挙に出馬した蓮舫さんに、日本国家への忠誠と、日本文化への愛着が感じられないことが遺憾であると指摘している過程でのことだ。

そのとき私は、フランスなど海外諸国で、移民系の政治家が受け入れられているのは、先祖代々の国民より国家に対する忠誠や文化への愛着をことあるごとに示すことが前提になっているという国際的な常識に従うべきことを主張していたのであるから、国粋主義とはまったく正反対の立場であった。

そのときに、まさか二重国籍のままだとは思っていなかった。ただ、蓮舫さんの国籍取得に至る経緯がはっきりしなかったので、そういうことを疎かにしておくと、将来、二重国籍の政治家が出る可能性すらあると思い、あいまいな経緯を明確化して欲しいとは思っていただけだが、まさか、本人が二重国籍だなんて思わなかった。そんな人が総理をめざすなんて想像の外だった。

国民が国家に対する忠誠を要求されることは当たり前のことだ。そして、その程度は、公職にあるもの、国会議員、閣僚、総理と大きくなっていくし、野党の党首は総選挙に勝ったらすぐに総理になるのだから、総理と同等のものだ。どうせ、政権に戻りっこないなどという言い方はふざけている。すでに、我々は、2009年と2012年に国会で三分の二をもっていた与党が敗れるのを見ている。

ところが、尖閣問題を蓮舫さんは「領土問題」と表現したことがある。蓮舫さんがもともと中国籍であったのなら、非常に神経質にならねばならない部分だ。(大陸であれ台湾であれ中国国家である。台湾国家であるとの立場は国内でも承認されていない。特に蓮舫さんが若かった頃の台湾は中国政府としての性格をいまより強調していた)

好むと好まないとにかかわらず、日本と中国や台湾は衝突することだってありうる。そのときに命をかけねばならない、自衛隊や海上保安庁の人たちの最高司令官があやふやで許されるはずもない。

政治家が外国の文化が好きでも構わない。しかし、その国の文化に対して知識も愛着もない総理なんてあり得るのか?どこの国でもそんなのは論外だ。

ところが、蓮舫さんは日本文化に対する知識も乏しそうだし、愛着を口にしたこともなかった。焼き魚の頭は逆さまに置くし、和服を着たこともなかった(今年になってやっと始めて着たが、借り物の着物のど真ん中に穴あけて議員バッジをつけた)。日本人の多くが信仰する宗教への敬意もなかった(自分が信者でなくとも指導者は敬意を示すのが常識だ。今年になって伊勢神宮にいったのは遅ればせながら良いことだ)。

名前にしても、村田蓮舫という本名があるのに、あえて、中国風のファーストネームだけという非常識な使い方をしているとか、SNSで謝蓮舫を名乗っているとか、日本国籍の子供にまで、華人としての意識をもち、海外で華人としてふるまうためと公言して中国語名をつけるというも釈然としないのはあたりまえだ。

もし、蓮舫さんがことあるごとに日本国家への忠誠を口にし、日本文化への愛着を語ってきたのなら、以上のようなことも気にするほどでないが、そういうことはまったくなく、華人としての意識ばかり強調しているのが日本国家の指導者にふさわしくないといったら人種差別だとか多様性の否定なのか?ふざけるなといいたい。そんなことを許す国民は世界のどこにもいない。

そして、そういう日本国家や日本文化に対する敵対的な意識の原因であり結果が、法律上認められない 二重国籍という秘密だったのである。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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