今夜『Mr.サマータイム』を聞きながらビーチを歩く

尾藤 克之

写真はサーカスのメンバー。左から、吉村勇一、叶ありさ、叶正子、叶高(敬称略)

70年~80年代に活躍したコーラスグループ「サーカス」をご存知だろうか。ムーディーなコーラスワークに特徴があった。2曲目『Mr.サマータイム』は、フランスのシンガーソングライター、ミッシェル・フュガン(Michel Fugain)作曲の日本語カヴァー曲で、「カネボウ’78夏キャンペーンソング」として大ヒットを記録する。

さらに、グループ初のオリコン1位を獲得し同年8月に100万枚を突破する(『この歌この歌手―運命のドラマ120/読売新聞社文化部 (著)』)。2007年には高校野球でイメージアーティストに選ばれ「栄冠は君に輝く」を歌唱した。NHK紅白歌合戦にも2回出場している。楽曲に関心がある方はこちら(Uta-Net)をご覧いただきたい。

幼い頃、歌詞の意味が全くわからないが「いい曲だな!」と思わず口ずさんでいた記憶がある。歌詞の内容は「切ない女性の心情を綴ったもの」と思われるが、当時はそんな「大人の世界」などを知る由もない。今回は、水越浩幸(以下、水越)が運営する動画チャンネル「メディカツ/2017.7.11放送」に出演したのでその様子をお伝えしたい。

色あせない『Mr.サマータイム』

――「まずは、メンバー紹介をしていきます。TVから見て左から、吉村勇一さん、叶ありさ/さん、叶正子さん、叶高さん、の4名です。今日は、色々な情報を聞いていこうと思います。では、トップバッターで吉村さんお願いします。」(水越)

「この中で、最も新しいメンバーが私になります。メンバーに入った理由ですが、家族が音楽が好きだったことなど、サーカスとはいくつかの共通項がありました。育った境遇が似ていたのかも知れません。音楽一家として育ちましたし、幼いことから歌に親しんでいましたこともあります。でも、最初は歌うことが苦手でした。」(吉村さん)

――「それは、どのような理由からですか?」(水越)

「比べられるのが苦手でした。それが両親だったり。歌の方向に進もうとは思いましたが時間がかかりました。あとは地元でバンドをしていたのですが休止になったのも大きかったです。サーカスで募集していると聞いて受けたんです。」(吉村さん)

――「今後の新生サーカスが楽しみですね。叶ありさ/さんお願いします。」(水越)

「はい。私は、デビュー当時のサーカスを知りません。気がついたらテレビに出ていて、『みんな歌が上手いな』って思っていました。かなり有名になった頃のサーカスを聞いていましたので、歌は完璧に歌えなければ歌ってはいけないものだと思っていました。音楽って完璧じゃなければやってはいけないのかなって。」(叶ありさ/さん)

「でも、年齢を重ねていくなかでわかってきたことがありました。歌にはロマンがあって追い求めていて、努力してそこに至ったことを知るんです。だったらサーカスをやりたいと思ったのが24歳のときでした。」(同)

「私は、ありさの叔母の弟になります(笑)。私は、叶ありさ/の父にあたるわけですが、正直なところ迷いは無かったですね。後から、いろいろと聞かされましたが、私としては大歓迎でした。嬉しかったことを覚えています。そういえば、気がついたらいまのメンバーになってから4年が経ちました。」(叶高さん)

「地元だと、みんながサーカスだって知っていますよね。唯一、カラオケが苦手でした。カラオケとコーラスやアカペラで歌うのは全然違いますので。」(叶ありさ/さん)

――「今日は、リクエストがかなり多いのですが。やはり、『Mr.サマータイム』が多いですね。歌っていただくことはできますか?」(水越)

「ここで、歌っていいんですか?実は『Mr.サマータイム』には、ハーモニーがしばらく無いんですよ。出だしから、私が1人で長いパートを歌っているんです。ご存じでしたか。では、早速はじめてみましょう。」(叶正子さん)

---1回目の『Mr.サマータイム』---

「次ぎは、私のメロディなんだけどな。終わっちゃいました。」(叶ありさ/さん)

「では、もう1回やりましょう。」(叶正子さん)

---2回目の『Mr.サマータイム』---

――「いやー、素晴らしい。まるで夢のようです。まさに夢が“叶い”ました。夢が“叶う”メディカツですから。今日のキーワードは“叶”です。」(水越)

「お上手ですね。では、水越さんも一緒にいかがですか?」(叶ありさ/さん)

――「いやー、今日は緊張しているので難しいと思います。よろしければ、今後のコンサートの日程など教えていただけますか?」(水越)

「39周年なのでサンキューツアーなんですけど。8/19、8/20平塚、9/15町田、9/18川口、9/29熊本、9/30山口、10/1大分、28福島いわき市。これからまだ増えると思いますので、よろしければ、サーカスのHPを見てください。」(叶ありさ/さん)

――本日は有難うございました。(水越)

注目されるネットTV

総務省が発表している「民間放送事業者の収支状況」を読み解くと、既存メディアの衰退が顕著に現れている。このようななか、いま注目を集めているのが、インターネットTVである。「AbemaTV」が、累計ダウンロード数が1700万(2017/5/31)を突破したことを公表するなど、新しいメディアとして注目を集めていることが理解できる。

動画は静止画やテキストに比べて数千倍の情報量があると言われている。これらを上手く組み合わせることで効果を飛躍的に高めているのである。また、YouTubeに動画をアップロードすると、数時間から数日でGoogleの検索結果に反映される。検索結果に出てくるYouTube動画は、サムネイルが付いているため検索が容易になる。

インターネットの黎明期がそうだったように、今後はネットTVを上手に活用する方法がスタンダードになるかも知れない。さて、いよいよ灼熱の暑い夏がやってくる。今夜は『Mr.サマータイム』を聞きながらビーチを歩きたい。なぜビーチかって?この曲を最初に聞いたときに、夜のビーチが似合うと勝手に思ったから。あれから40年近くが経つ。

尾藤克之
コラムニスト

参考楽曲(amazon)
Mr.サマータイム』(CIRCUS)

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