稲田は辞任で政治生命を残し、蓮舫は悪あがきで自滅

2017年07月29日 11:30

同日に辞意を表明した稲田氏と蓮舫氏(首相官邸サイト、民進党サイト:編集部)

稲田防衛相の辞職は、政治的にはもっと早いほうが良かったことは明らかだが、事件の処理としては妥当なタイミングだった。

もともと誤った報告をあげたのは現場だが、大臣も知っていた可能性が大きい。ただし、会議のメモがただちに証拠となるべきかといえば、躊躇を感じる。本物である可能性が高いが、意図的なねつ造である可能性もないわけでもないし、大臣に不満な現場がこうしたかたちで漏洩した内部文書を理由に大臣を辞職においこめるということになると、官僚や制服組が気に入らない大臣を追い出せる悪例になる。

大臣が辞めるなら、官僚も制服組も責任をとるということは妥当だし、その行方をまって大臣が辞職するのは妥当だろう。

私は先週のフジテレビ「バイキング」で内閣改造前の自発的な辞職が妥当だし、それをすることで、稲田防衛相の政治生命は辛うじて残るのでないかといったが、その通りになって満足している。

なお、そもそも女性閣僚の積極登用をするということは、能力に目をつぶるということにほかならない。東国原氏など経歴などからして不十分な稲田氏を起用したことを非難するが、少なくとも自民党は女性国会議員をあまりつくってこなかったので、閣僚にふさわしい女性議員などほとんどいないのだ。

私は女性登用は賛成だが、無理にトップクラスで登用するのでなく、底辺のところでの登用を重視すべきだと思う。政務官などなら女性優先にしてもよいが、大臣となると少し無理があるのではないか。

また、どうしてもしたいなら、ベテランの副大臣でも置いて補佐させるべきだ。

蓮舫民進党代表のほうは、事実上は二重国籍問題での迷走の責任をとってのものであることは明らかだが、それを認めていない。

それであれば、この問題にけじめをつけたことにはならず、今後も徹底的に追及して行かざるをえない。

いま、議員辞職して、総選挙に立候補すれば、そこである種の禊ぎを受けることができた。もちろん、禊ぎを受ければすべて許されるはずもないが、外国籍をもっていることを隠して昨年の参議院選挙に立候補したのだから、その当選には正統性がない。二重国籍であり、とくに、重大な義務である国籍選択もしていないまま議員をしていたのだから、とんでもないことだ。

よって、蓮舫氏は復活の手がかりをつかめないままの政治家ということになる。本人にとって惜しいことだし、外国系市民が今後、政治家として活躍することにも良い影響を与えまい。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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