なぜ、イクメンは増えないのか?

2017年07月31日 16:00

私は普段から男性の育児を普及する活動を行っているのですが、そんな中、最近気になることがあります。

それは、「イクメンという言葉は目にするけど、本当にイクメンが増えているっていう実感がない」というママの声をよく耳にすること。

これだけイクメン、イクメンと騒がれているからには、男性の育児参加がスタンダード化しつつあるのかと思いきや、これはいったいどういうことなのでしょうか?

育児に参加したいと思う父親は増加

ベネッセ教育総合研究所では、2005年以降、「乳幼児の父親についての調査」を継続的に行っています。

それによると、「家事・育児に今まで以上に関わりたい」と思う父親は増加しています。

実際、子育て世代の男性と話していると、育児に関するテーマが話題にあがることはとても多いので、この結果には皆さんもうなずけるのではないでしょうか。

父親の育児が増えていないという現実⁉︎

しかし!

同調査結果の中で、実際に父親が関わっている家事・育児の中身を見ると、「ごみを出す」、「食事の後片付けをする」といった家事については増加していますが、

・子どもを叱ったり、ほめたりする

・子どもをお風呂に入れる

・子どもと一緒に室内で遊ぶ

・子どもが病気の時、面倒を見る

などの育児に関する項目については、増えていないことがわかります。

背景には父親の帰宅時間が!

この原因について、ベネッセ教育総合研究所では、21時よりも早く帰宅する父親が増えていないことを挙げ、「乳幼児の就寝時刻のピークは21時台であるため、21時台以降の帰宅の場合、子どもと接し、子育てに関わることができない父親が多いと思われる」としています。

実際、調査の中では、20時台までに帰宅する父親と、21時台以降に帰宅する父親の家事・育児に関わる頻度を比較しており、早く帰れる父親の方が2倍以上、育児に参加できていることがわかります。

男性の育児参加の普及はこれから!

ここまで見てきた通り、育児に参加したいパパは増えているものの、だからといって仕事を早く抜けられるわけでもなく、結果としてイクメンは増えていません。

冒頭にご紹介した、ママさんたちの実感はやっぱり当たっていたのです。

つまり、男性の育児参加の普及はまだまだこれからであると言えます。

女性がもっと活躍できる社会をつくり、日本経済・社会の活力を再生させていくためには、男性の育児参加は不可欠。

本気の取組が求められます。

『育menアンバサダー』を任命‼︎

私が代表をつとめる『育menサミット』では、男性の育児参加や企業の育児サポートを促進しています。

その活動の一環として、育児に積極的に参加している男性を『育menアンバサダー』に任命し、彼らにはまさに大使(アンバサダー)として、身の回りの方々に男性の育児を普及していただきます。

この度、その第1号として4名の方を「育menアンバサダー」に任命させていただきました。

『育menサミット』のアンバサダー紹介ページ

アンバサダー就任の抱負として、

・男性の育児が当たり前になることで、労働環境や父と子の関係について世の中の考え方が良い方向へ変わっていく事を願います。

・子供達が大きくなった時にこの育menアンバサダーを自慢したら『育児に協力するとか育menとかってなに?当たり前じゃん‼ 変なの‼』って言われたら本望です。

などのメッセージを寄せていただきました。

これからアンバサダーの皆さんとともに、現場レベルで男性の育児を普及していきます。

企業の育児サポートを促進。その先にあるものは⁉︎

また、ベネッセ教育総合研究所の調査結果からも示唆されるように、男性の育児参加を普及するにあたり、企業の協力は不可欠です。

企業が育児サポートに積極的になれば、そこで働いている何十人、何百人、何千人が恩恵を受けます。

社員の育児に協力的な企業を1社、2社、3社と増やしていけば、社会全体が大きく変わっていくのです。

『育menサミット』では、企業と連携をしながら、男性が育児に参加しやすい社会をつくっていきます。

そして、女性がもっと活躍できる社会を実現し、日本経済・社会を再生させていきます。


編集部より:この記事は、衆議院議員、鈴木隼人氏(自由民主党、比例東京)のブログ 2017年7月31日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は鈴木氏のblogをご覧ください。

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鈴木 隼人
衆議院議員(自由民主党、比例東京)

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