東京都心3区に蘇る「昭和バブルの香り」

2017年08月01日 11:30

最近出かけた六本木の焼き鳥店。週前半の平日にも関わらず店内は満席。近くのカウンターにはベンチャー企業経営者と思われる団体客が陣取り、1本数万円する高級シャンパンのクリュッグをボトルで次々と開けていました(写真はSHINOBY‘S BAR 銀座紹介ページより)。

どこかで見たような久しぶりの光景。そうです、1980年代後半のバブルの頃がフラッシュバックしてきました。このお店に限らず、銀座や六本木は、外国人や観光客に溢れ、人気の飲食店の予約は極めて難しくなっています。どこまで真実なのかわかりませんが、2年先まで予約が一杯という超人気寿司店まで出現しているそうです。

都心3区(千代田区、港区、中央区)を歩いていると、あちこちで新しいビルの建設工事が行われています。新築のマンションは1億円を超えるものが珍しくなく、ホテルの開業も次々と予定されています。大規模なオフィスビルも建設計画があちこちで予定されています。人口減少と高齢化で衰退していく国というより、急速に経済成長している新興国のような熱気を感じます。

東京では初乗り料金の引き下げによる「チョイ乗り」利用が広がってタクシーの収益が上昇しているという報道がありましたが、これも景気の回復によって、タクシー利用に対する心理的なハードルが下がったことが大きいと思います。

消費をすることに抵抗感を感じる人が少なくなり、飲食やタクシーのような、使わないで済むものにも支出を増やしていく。そんな傾向は、東京の一部のエリアだけで今後さらに加速していくのではないかと予想しています。

日本は東京23区とそれ以外に2極化すると書いたことがありますが、もしかしたら都心3区とそれ以外の地域格差も広がっていくのではないかと思い始めました。都心の中古ワンルームマンションも、都心3区、あるいは都心6区(都心3区、新宿区、渋谷区、文京区)と言われる中心部の物件は売り物が減って、販売価格が上昇しています。東京の中でも2極化が始まっているのです。

マーケット環境を比較してみると、バブルの頃と違うのは、国内の株式市場に過熱感が無いこと、市場金利が圧倒的に低いこと、そして不動産も価格上昇しているもののバブルの頃のような利回りまで低下していないことです。

久しぶりに感じた「昭和バブルの香り」。変化の予兆なのか、それとも、ただの妄想なのでしょうか。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年8月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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