国の受動喫煙対策は、やはり骨抜きに…?

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日(7月3日)は内閣改造のニュース一色になった一日でした。個人的に思うところは多々あるのですが、都政に関連して受動喫煙防止対策≒厚労大臣について触れたいと思います。

これまで受動喫煙対策に非常に熱心であり、自民党内タバコ族議員による法案の骨抜き化と全力で闘ってきた塩崎厚労大臣が交代する運びとなり、新たに加藤勝信氏が厚労大臣に就任しました。

この加藤勝信新大臣は、永江一石さんが指摘する通り(リンク先参照)タバコ業界から多額の献金を受け取っており、喫煙やタバコ関連産業に対して寛容なスタンスを持つ政治家のようです。

厚労相交代 受動喫煙対策前進へ
https://mainichi.jp/articles/20170804/k00/00m/010/044000c

こちらの毎日新聞の記事でも、タイトルこそ「受動喫煙対策を前進へ」と書いてあるものの、本文中には

>自民党幹部は「交代で自民党案を中心に法案作りを進めることになるだろう」との見通しを示した。厚労省内でも「交代を機に前に進むのでは。厚労省案も取り入れつつ、自民党案を軸に考えることになるのではないか」との声が漏れている。(記事中より抜粋、強調筆者)

との懸念が記載されています。「自民党案」とは、敷地面積による例外規定や分煙表示などで、受動喫煙防止対策を事実上「骨抜き」にする内容に他なりません。

このような見通しが杞憂に終わることを祈るばかりですが、国で受動喫煙防止法案が制定されるのは、いずれにせよ次回(来年)の通常国会でしょうから、都政ではもっとスピード感をもってこの問題に取り組んで行かなければなりません。

「子どもいる家は禁煙」条例 都民ファ、9月提出へ:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK8366XPK83UTIL04J.html
都民ファーストの会が予算ヒアリング(TBSニュース)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170804-00000112-jnn-soci

本日は受動喫煙防止に向けて非常に熱心に取り組んでいる「東京都医師会」からの要望ヒアリングが一部公開で行われ、特に受動喫煙防止対策について強い要望がありました。

これを受けて終了後に行われた党の記者会見にて、増子幹事長より9月定例会において、まずは子ども関する受動喫煙防止対策から条例化を進めていく考えが示されました。

もちろん今後、公約通り飲食店などの屋内施設を原則禁煙・罰則付きとする条例の制定にも動いていく次第ですが、行政過料などの「罰則」をつけることになると、検察庁などさまざまな関係機関との調整が必要になります。

すべてが整うのを待ってから動くよりも、まずはできる部分から素早く!という方針で動くことは重要ですし、こうした動きが国の法案提出にもポジティブな影響を与えることを期待したいと思います。

受動喫煙防止対策については、以前にご紹介した国立市・国分寺市選出の岡本こうき議員が中心となって、プロジェクトチームにより検討が進んでいきます。

また進捗があり次第、ご報告をしていきます。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年8月3日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。