新党起ち上げの資金をどう調達するか

2017年08月14日 06:00

細野氏(公式サイトより)、若狭氏(アゴラ撮影)

新党起ち上げの資金をどう調達するか

国会議員5人で国政政党が作れるのだから、新党起ち上げのために巨額の資金が必要だ、などと尻込みされない方がいい。

新党設立までに何度も打ち合わせの会を開く必要があるだろうし、同志との語らいの場・懇親の場も設ける必要もあるだろうから、まずは現職の国会議員が一人当たり100万円を拠出して当面の活動資金を作るくらいでいいのではなかろうか。

金は出さず、人も集めないという人が何人集まっても、そこからは何も生まれないが、とにかく100万円ぐらいの金は出せるというのであれば、それなりに本気だということになろうし、最初は小さくても少しは大きな塊にしていくことは出来る。

ある程度の合意が出来たら、本格的な新党づくりに進めばいい。
拠点となる事務所を構え、必要な備品を揃え、事務員を雇い入れるためにはそれなりの資金が必要になるが、新党設立の発起人となる5人の国会議員がそれぞれに200万円ないし300万円の資金を拠出することにすれば当面の運営は出来るはずである。

5人の国会議員がそれぞれに知恵を出し、汗を流すことが必要だから、お金は一銭も出したくないという人は最初から仲間に入れないことである。

特定の人に新党の起ち上げ資金の拠出をお願いしてしまうと、どうしても個人商店みたいになってしまうので、創設メンバーの5人が同じ金額を負担することである。

若狭さんと細野氏が手を組む可能性は現時点では50パーセントだ、などという話が出ていたが、50パーセントではゼロと同じである。

折角のチャンスなので、絶対にこの話は潰して欲しくない。
こういう時は、纏め上手な人の手を借りたらいい。

憲法改正に前向きかどうかが、一丁目一番地でしょうね

安倍内閣の間は憲法改正についての議論は進展させない、とか、自民党には絶対に憲法改正の発議はさせない、という憲法改正の抵抗勢力になることを志向するのであれば、今の段階での新党設立には何の意味もないから止めた方がいいが、若狭さんも細野氏も憲法の改正には前向きのはずである。

私などは護憲的改憲を志向している一人なので、現在の憲法をより良い憲法にしていくために汗を流す人たちには何とか一つの大きな塊になっていただきたいと願っているが、自民党を離党した若狭さんと民進党を離党した細野氏の間には憲法改正について大きな乖離はないのではないかと思っている。

北朝鮮が核開発を推進し、大陸間弾道ミサイルの発射も躊躇しないという気勢を示している現状に過剰反応して、憲法9条は全面的に見直しをして、自衛隊を軍隊と位置付け国防軍と呼称すべきである、非核3原則を廃止し、日本も核武装すべきである、などと主張される方がおられるととても新党結成に向けての話し合いは進まないと思われるが、私の見るところ若狭さんも細野氏も現憲法の3原則は堅持すべし、現行憲法の不具合のところだけ改正する護憲的改憲の立場に立っておられるようなので、憲法改正条項の細部についての協議がどうなるか分からないが、大筋において違憲の合致が見られるのではないかと思っている。

新党設立についての協議が前へ進まないはずがない、と思っているのだが、問題は新党設立に向けての主導権を誰が握るか、細部について協議が整わない時に誰が中に入って意見の取り纏めをするか、新党の拠点をどこに置き、事務局としてどこからどういう人を連れてくるか、ということなどが実務上は結構大きな問題となるのだが、こういうことは基本的に長幼の序を尊重して年輩者を立てればいい。

若狭さんも細野氏も、まずは捨て石になる覚悟を持つことである。
あくまで新党の設立が自分たちの当面の役割だと見定めておけば、俺が、俺が、ということにはならない。

譲れるところはどんどん譲って、まずは新党の形を作り上げることである。

新党の政策や綱領が明らかでない、などと外野席からブーイングが起きているようだが、新党の設立メンバーがまだ揃っていないのだから、今の時点でそこまで若狭さんや細野氏に求めるのは酷だと思う。

大まかな政治的志向が一致するかどうかを見極めて、同志とするに適した人が集まってはじめて本格的な新党づくりがスタートするのだろうから、今の段階ではあまり余計なことは言わない、というのは極めて紳士的な態度と評価すべきだろう。

小池さんや橋下氏のようなカリスマ的な存在であれば、自分の思いを大きく打ち上げて、この指とまれ、とやっても特にブーイングは起きないだろうが、若狭さんも細野氏も自分がそういうことが出来るポジションにはいない、ということは重々承知なのだと思う。

一丁目一番地の憲法改正についてどう向き合うか、ということについて基本的な合意が出来たら、次のステップに進まれたら如何だろうか。
あまり時間は残されていないようである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年8月13日の政局関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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