自民党が簡単に崩れないのはバランサーの存在が大きい

自民党には何人かのバランサーの役割を務める人がいる。

その一人が、自民党副総裁の高村さんで、この人の発言を聞いていると安心する。
自民党が困った時は、高村さん、というのが通り相場のようだが、高村さんのような人がいるから、何のかんの言っても自民党は暴走しないし、適当に軌道修正する。

麻生さんの派閥と旧高村派の番町政策研究所が合併して新しい派閥が誕生したが、高村さんは、麻生さんの本流と旧高村派の清流が合併して新しい派閥になった、などと表現されていた。
本流と清流とは、言い得て妙である。

こういう人がいるから、自民党に対する信頼は簡単には失われない。

自民党の凄いところは、やはり多様な人材を中に抱えていることだろう。

山本一太氏が自民党の中での石破バッシングや一部マスコミの執拗な石破バッシングは自民党にとってマイナスだ、と明言している一文を読んだが、この発言もいい。
山本一太氏も自民党にブレーキを掛ける役割を立派に果たしている。

民進党の中にもそういう役割を担える人がいれば、民進党も大きな間違いをしないで済んだろうに、と思うが、どうもこれまではそういう人がいなかったようだ。

民進党もバランサーが必要ですよ。
そう、申し上げておく。

今回の代表選の過程で民進党の皆さんがそういうことに気が付かれるといいのだが。

上手くすると、井出君の代表選への名乗りが民進党の方々にそういう大事なことを気付かせるきっかけになる。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年8月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。