情報通信メディアの利用時間調査からわかること

2017年10月18日 06:30

総務省情報通信政策研究所は7月に『平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』を公表した。報告書には興味深い内容が含まれている。

2012年にはメディア利用時間(平日)はテレビ(リアルタイム)185分、テレビ(録画)17分、ネット72分、新聞16分、ラジオ16分だった、これが2016年にはテレビ(リアルタイム)168分、テレビ(録画)19分、ネット100分、新聞10分、ラジオ17分に変化した。2012年時点でも新聞は短かったが、来年の調査では10分を切るかもしれない。新聞はラジオよりもマイナーなメディアになった。

テレビはリアルタイムと録画の合計で減少しているが、平日だけでなく休日の録画視聴時間も2012年の31分が2016年には33分とわずかに増えている。どうしても生で見なければならない番組以外は録画でという視聴形態は、視聴時間が減少するテレビにとっては救いである。

テレビを見ながらネットも利用する「ながら視聴」は定着した。全年代のリアルタイム視聴がピークになる平日21時台(43.7%)に、リアルタイム視聴者のうちの23.6%が「ながら」であった。年代別にみると10代と20代はネットが最も多く次がリアルタイム視聴で、第三位が「ながら」である。40代以上ではリアルタイム視聴が最も多くネットが第二位と順番が逆転する。中高年は「テレビを見ながらネットも利用する」が若年層は「ネットを利用しながらテレビも見る」のである。

今のところ利用時間はテレビが圧倒的に大きいが、若年層の傾向が他の世代に波及すると、新聞のような高齢者の友に落ちていく恐れがある。テレビはいっそうネットからコンテンツを配信すべきである。見逃した視聴者への番組配信としてTVerなどがあるが、視聴者の動向をみると正しい方向での対応である。

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