それでも不動産を買い続ける「3つの理由」

セミナーや書籍等で個人投資家の皆様に資産運用の具体的な方法をアドバイスするのと並行して、自分自身でも実践しています。

その中でも力を入れているのが、インデックスファンドの積立(マネックス証券使ってます)、仮想通貨の保有(ビットフライヤー使ってます)、そして不動産への投資です。不動産に関しては先月、都内の区分所有物件を契約し、今月もさらに東京と横浜で物件を取得する予定です。今年に入ってから、購入のスピードを加速させています。

不動産投資の金額を積み上げているのには理由があります。

1つは国内不動産の相対的な収益性の高まりです。日銀の金融緩和政策が続き、運用難が広がる中、4%~6%程度と比較的利回りが高い国内不動産は、安定したインカム収入が見込めます。国内の貸家の空室率は全体に高まっているものの、都心部は引き続き堅調な賃貸需要があります。ちなみに私が国内に所有している物件(東京、京都、埼玉、兵庫)は、現状すべて満室稼働しています。

2つ目の理由は、お金が借りられなくなるリスクです。現状は都内のワンルームのような区分所有物件には金融機関が積極的に融資を続けています。しかし、お金を借りる自由がいつ終わりを告げるかは油断できません。既に一棟ものの融資に関しては、一部の銀行が融資に消極的になってきています。融資環境は日銀の金融政策というより、金融庁の意向次第という側面が強くなります。融資が止まれば、現金買いの投資家以外は資産を取得して金利差から収益を上げることはできなくなります。

一旦借りてしまえば、お金を返すのはいつでも借り手の自由です。だから、借りられるうちに借りておくのが良いというのが私の判断です。

そして3つ目の理由は、将来のインフレリスクへの対応です。インフレになるかどうかはわかりません。しかし、なるかならないかを議論するよりも、もしなったときに困らないようにしておくのが賢明な投資家です。地震がいつ起こるか予測するより、地震対策を先手を打って進めておくべきなのと同じことです。起こってしまってから対応しようと思っても手遅れです。

不動産価格は都心部を中心に上昇しており、割高感や過熱感を指摘する不動産投資関係者も増えています。しかし、細かく丁寧に物件を見ていけば魅力的な物件はまだ見つかります。不動産市場は金融マーケットとは異なり価格の「歪み」が見つけやすく、超過収益につなげられるからです。そのためには積極的な情報収集をコストをかけて行うべきだと思います。

11月25日開催の4か国不動産投資セミナーでも、例えばワンルームダイレクトのような直販ルートで物件を紹介する会社も出展。「歪み」から割安な投資対象が見つけられます。

私の立場は、人に薦めて自分はやらない「評論家」ではなく、自分も投資家の皆さんと同じ船に乗ってリスクを取る「投資家」です。セミナーでは、これからの不動産投資の可能性について、私の実践していることを踏まえてお話しします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年11月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。