優先順位を決めるのは、案外難しい!

2017年11月10日 06:00

「やるべき事がありすぎて気が狂いそうだ!」という思いをした経験がある人が多いのではないでしょうか?会社での仕事、家事、交友関係…等々、いったい何から手を付ければいいのかわからない時って、ありますよね。

そんな時は、「やらなければならない事を全てこなすのは、もしかして不可能なのではないか?」と自問してみましょう。

ほとんどの人は、残された時間を過大評価するものです。
あなたにも経験があるでしょう。試験前にあれもこれもやろうと思ったけど、結局少ししかできなかったことが。期限までの時間は、漠然と考えているよりもはるかにはるかに少ないものなのです。

「こなすことが不可能」だとわかったときは、やるべきことを絞り込むしかありません。
「なんとか可能」という時には、優先順位の高いものから着手していくべきです。

ところが、優先順位をつけること思いの外難しいのです。
一応優先順位は付けても、事情や気分によって別の事柄につい浮気してしまうのが普通の人間です。誰かの本に、「きちんと優先順位をつけて遂行できる人物がいれば多額の報酬を出してでも雇いたい」という趣旨のことが書いてありました。

このような事情からか、物事の優先順位について論じた書籍はたくさんあります。
最も有名なのは「7つの習慣」でしょう。著者のコビー博士は、「急ぎではないが、重要な事柄」を最優先にすべきだと論じています。

具体的には、健康な体づくり、知識の習得、良好な人間関係などです。自分自身のキャパを大きくしておけば、たくさんの「やるべきこと」が舞い込んできても迅速的確な処理が可能になるからです。

以前、ある会社を訪問した時、社是のようなものが書かれていました。
「まず自分、次に社会、そして会社」という優先順位がビジュアルに描かれていました。多くの経営者が従業員に、「仕事優先」を要求しているのとは正反対です。

その会社の社長に訊ねたところ、「自分や家族を大事にできない人間が社会のことを考えられるはずはないし、社会のことを考えられない人間は決して会社の長期的成長を考えることはできないでしょう」とのお答え。私は深く感銘を受けました。

会社は営利企業ですが、長期的な成長・繁栄を維持するためには、自分の身の回りや社会にプラスになる製品やサービスを提供しなければなりません。

身の回りや社会にとってマイナスになることで短期的な利益を得ても、決して長続きはしません。

かつて一世を風靡した「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの主題歌のテーマは次のようなものでした。

身近な人、近くにいる人だけを愛すればいい。一人一人がそれを実行すれば、大きくて強い絆の愛の実現につながる。

私ごとですが、最近、家族の事情を優先して大切なスケジュールを変更していただいたことがあります。

「呆れられても仕方がない」と思っていたところ、逆に「家族を大事にするのは素敵なことだ」と褒めていただきました。ひとごとにも関わらずそのような評価をしてくれた方々を、私は心から尊敬した次第です。

説得の戦略 交渉心理学入門 (ディスカヴァー携書)
荘司 雅彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2017-06-22

編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2017年11月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。

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