小池さんが希望の党の代表を降りた意味

都庁職員の「働き方改革」を宣言した小池知事だが…(都庁サイトより:編集部)

小池さんが希望の党の特別顧問になることを正式に受諾したようである。

特別顧問は希望の党の役員会には出席せず、代表から相談があった時に限って必要なアドバイスをするという立場のようだから、基本的に何の権限も責任もない存在ということになる。

これでいいのだと思う。

小池さんは、これで都政に関してはフリーハンドを獲得した、ということになるはずだ。
自民党都連との関係が険悪化するのではないか、公明党との関係が悪くなるのではないか、などと懸念する向きもあったが、自民党都連の会長が鴨下さんになっているのだから、ことさらに小池さんが自民党都連の執行部と対決するようになる場面はないはずである。

小池さんが自民党都連執行部と阿吽の呼吸で手を結ぶようになると、公明党も基本的にこれに同調するはずである。都政の課題は相変わらず山積しているようだが、案外スムーズに運びそうな予感がしている。

小池さんは、ひたすら融和路線を歩めばいい。

もっとも、東京都の財源を大幅に国に奪われてしまうことには抵抗せざるを得ないだろうが。

ちなみに、東京選出の自民党の国会議員にどれほどの力があるか分からないが、こういうことに関しては、自民党の国会議員も小池さんと同一歩調を取るはずである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年11月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。