【映画評】覆面系ノイズ

2017年11月28日 06:00
提供:松竹 (c)2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

提供:松竹 (c)2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

歌うことが大好きな少女ニノは、初恋の人で突然引っ越してしまったモモを忘れられずにいた。また海岸で偶然出会って美しいメロディを教えてくれた少年ユズとも離れ離れになってしまう。高校でユズと再会したニノは、彼が所属する大人気の覆面バンド、イノハリに新ボーカルとして参加することに。モモに再会できることを願って自分の歌声がモモに届くようにと、精一杯歌い続けるニノだったが…。

提供:松竹 (c)2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

提供:松竹 (c)2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

音楽によって結ばれた高校生の男女の三角関係を描くラブストーリー「覆面系ノイズ」。原作は福山リョウコによる人気コミックだ。ニノは、離れ離れになった初恋のモモを思い続けてきたのに、最高の曲を作るユズの才能を尊敬してやまない。高校生ながらプロのミュージシャンとして活動するモモはニノを思いながらも、金になる音楽を作らざるを得ない自分を恥じ、ニノというミューズを想うあまり、作曲に息詰まるユズもまた、自分の気持ちに素直になれない。高校生の恋模様にしてはややこしすぎるのだが、よく見ると、二人のイケメンの間で揺れ動く美少女という、既視感満載のストーリーだ。

歌を目印にしていればきっと再会できる。この設定そのものに無理があり、今の世の中、SNSで探した方がよほど早いのでは、とツッコミを入れたくなる。ニノが、自分が本当に好きな相手は誰なのかを模索するプロセスも何だか違和感を感じる。原作の名場面を取り入れることを意識しすぎたのか、物語のテンポも悪い。それでも、ライブシーンは映画オリジナル曲の新鮮さのおかげで魅力がある。狼バンドことMAN WITH A MISSIONが曲を書き下ろしているので、ファンは要チェックだ。
【45点】
(原題「覆面系ノイズ」)
(日本/三木康一郎監督/中条あやみ、志尊淳、小関裕太、他)
(既視感度:★★★★☆)


この記事は、映画ライター渡まち子氏のブログ「映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評」2017年11月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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