パンダ「シャンシャン」一般公開。”客寄せ”だけあって、人気ですね~

2017年12月20日 11:30

上野動物園の赤ちゃんパンダ「シャンシャン」の一般公開が始まりました。
9時45分のスタート前から長蛇の列でしたが、列そのものの抽選倍率が45.8倍で、当選した1397人が今日、見られたようです。

見ていて「かわいい」とは思いますが、実は中国の外交の道具です。
古くは昭和16(1941)年、日中戦争の時にアメリカを味方につけたい中国が寄贈したのを皮切りに、その後、各国に贈られました。

しかし昭和56(1981)年に中国がワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に加盟し、絶滅危惧種指定のバンダは商取引ができなくなったので寄贈から”有料レンタル”に変わりました。

正確には中国野生動物保護協会という団体に各動物園が「保護活動費」としてお金を払っていて、中国が各動物園に繁殖や研究名目で送る代わりに動物園が保護活動のための費用を払うという仕組みになっています。
金額は年間95万ドル(1億698万円(12/19現在))で、これは上野動物園も含めて世界各国の動物園で同じ金額のようです。

期間は10年なので、今、上野動物園にいるリーリーとシンシンは2011年の来日ですから2010年までですが、初公開の赤ちゃんパンダ「シャンシャン」はもっと短く、繁殖期をむかえる2年後には中国に戻る、返されることになっています。
一時期パンダのベビーブームに沸いたアドベンチャーワールド(和歌山)には山ほど居ましたが、あの赤ちゃんパンダも2年ほど前に続々と中国に戻りました。

最初は中国への親近感を持ってもらうための外交道具としてプレゼントされてきたパンダですが、その後はお金が発生するようにもなり、各国で繁殖させた結果パンダの数はどんどん増えて今はワシントン条約での絶滅危惧種ではなくなりました。

従って現在、繁殖や研究費という名目でお金を取るのも”怪しい”わけで、実際、動物園にとってもパンダがいればお客さんが来るいわゆる”客寄せ”になっているわけですし、やはりレンタル料と考える方が自然でしょう。

ちなみに日本に初めてパンダが来たのは同じ上野動物園で1972年のカンカン・ランランでした。
当時、私は8歳の小学生でしたから(記憶が曖昧ですが)”パンダが見たい盛り”だったかもしれません。
もちろんニュースなどで知ってはいましたが、両親が人混みの行列に並ぶのが嫌いで、大人になった自分も同様だったので、結局パンダを初めて見たのは子供が小学校に入る直前、35歳の時でした。

シャンシャンのあと2年、抽選に応募し続ける気力は、ありません。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年12月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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