文政権が招いた外交惨事

2017年12月24日 11:30

韓国大統領府Facebook:編集部

これまで中国が韓国を無視しなかったのは、韓国の背後に米国という心強い後ろ盾があったからである。しかし、韓国に親中・親北政権が登場すると、中国は韓国を見下し始めている。文在寅大統領が13日、韓国を代表し「国賓」として訪中し、習近平国家主席と李首相と会談したが共同声明の発表はおろか共同記者会見も行われず、指導部との食事は14日、習主席との公式晩餐のみ。さらに、随行記者2人が中国人警備員の暴行で病院送りとなった。

中国が韓国を見下す背景には、文在寅政権が親中・親北(反日)路線を取ることで、自ら米韓同盟と日米同盟を弱める結果を招いているからだ。即ち、米国が韓国の確固とした後ろ盾でもないし、中国の同盟国でもないから韓国を無視している訳だ。米国は、文在寅政権を「信頼できる友人ではない」と受け止めており、中国は米国の本音を見抜いた上で、米国の代わりに韓国に対する深刻な外交上の欠礼(外交惨事)を起こしたと考えられる。中国は米国の顔色を見ながらわざと韓国を嫌がらせした訳である。

中国の常識はずれの仕打ちは、国際社会において韓国の威信を大きく傷付けた。
大韓民国の名誉とプライドを傷つける親中・親北左派政権に韓国民の怒りがエスカレートしている。

今回のような外交上の不祥事が米国や日本で起こったら,韓国では大掛かりな反米・反日デモが発生しただろう。それが起こらないことこそが、現在,韓国の立ち位置を如実に表しているとも言える。日本は国交回復後,惜しみない対韓経済支援で韓国の奇跡的な経済発展を下支えした。また米国は、朝鮮戦争の時に血を流して韓国を守った大恩のある国だ。

さらに現在,韓米同盟と日米同盟は韓国と日本の心強いバックグランドであり、地域の平和と安全を支える2本柱となっている。そのような歴史と現実を無視した文在寅政権を支える外交・安保の参謀陣は反米、反日の路線が再び大惨事を招く前に舵を切るべき時期に直面している。国家の運命を左右する選択肢において真の勇気が求められている。

(拓殖大学客員研究員、韓国統一振興院専任教授、元国防省分析官・専門委員)
*本稿は筆者が12月22日「世界日報」に掲載したコラムを加筆したものです。

韓国左派の陰謀と北朝鮮の擾乱
高 永喆
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2017-03-25
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高 永喆
拓殖大学客員研究員、韓国統一振興院専任教授、元韓国国防省北朝鮮分析官

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