築地市場跡地の車両基地化はどうなる?

音喜多 駿

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は年内最後の公務となるオリンピック・パラリンピック調査特別委員会が開催され、バージョン2の大会予算などについて説明が行われました。

東京大会予算第2弾1.35兆円 五輪、苦しいコスト減 組織委「ソフト対策道半ば」(毎日新聞)

こちらの数字についてはしっかりと精査し、1月末に行われる委員会質疑で妥当性や合理性について確認していきたいと思います。

各種報道では予算ばかりに注目が集まりがちではありますが、もう一つ大事な報告事項がありまして、それが「大会輸送の検討状況について」。

大会輸送とはつまり車両基地化、簡単にいえば駐車場のことですね。

基本方針の中でも「大会時はデポにする」とされている築地市場跡地は、圧倒的に車両基地の中で最大規模となっていまして、バス850台、乗用車1750台の利用が想定されています。

そこで避けて通れないのが、築地再開発の検討内容との整合性です。

築地再開発検討会議においては、かつて鉄道を利用していた時代の名残である扇形の建物を残すという案も示唆されています。


(画像はWikipediaより)

しかしながらこれだけの台数をさばくのに、扇形の建物を残しながら車両基地化するというのは、極めて非現実的であると言わざるをえないのではないでしょうか。

一般質問などでも指摘を続けている通り、自由な議論も大事ですが、前提条件が共有されていない検討を続ける余裕はないはずです。

【過去記事】
●築地再開発≒「食のテーマパーク」の選挙公約は撤回を表明し、謝罪をするべき時がきている 
●移転問題について、改めて謝罪。知事にも方針撤回を求めるも、想いは届かず…

車両基地化にあたっては、都庁内でこうした点がどのように捉えられているのかを確認しつつ、着実な大会輸送計画の実施とともに、築地再開発の抜本的な見直しを引き続き訴えていきたいと思います。

また進捗はご報告いたします。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2017年12月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。